取得。

 すっかり出来あがっているであろう、新しいパスポートを受け取りに行く。なぜか、休みの夫もついて来た。
 印紙代やらなにやらで、16000円也。痛。こんな小さな冊子ひとつ作るのに、なんでそんなにお金がかかるんだろう?どこかで誰か、ずる賢く儲けている人間がいるのではないか?(これがイタリアでの話だったら、ぜったいそういうのがどこかにいる。)こういうとき私は、すごく疑り深いのだった。
 例の写真が・・・自分で撮った写真が・・・パスポートのなかにはめ込まれると、顔色が真っ白になっていた。すごく具合悪そうな私・・・

 なにはともあれ、これで私はまた出かけられる。この赤い帳面をもらうためだけにでもけっこう頑張ったのだから、しっかり使わなくちゃ、と真新しいページを目の前にして思う。
 いったい私の人生は、どこへ向かっているのだろう・・・