2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

暮れゆくヴェネツィア

カ・ドーロの水上バスの停留所から。なかなか日がしずまないから、これでも午後8時くらいじゃなかったかな? イタリアに行くと、いつも見とれてしまうのは空の色。晴れの日の青はウソみたいにスッコーンと抜けてそれはそれはすばらしいし、夕焼けだってもち…

フォスカリさんち

よかったホテルの話も書こう。 値段と質の関係において、いつもまったく納得がいかない、というのがヴェネツィアのホテル探しだと思いますが、さらに夏の、シーズン真っ盛りのヴェネツィアを、私は甘くみていたのでした。 旅行のずいぶん前に、いつも利用す…

お月見どろぼう

あいにく、今年の十五夜はお天気がよくなくて、雨まで降ったりしたけれども、雲がかかった墨絵のような中秋の名月も風情あるものでした。 風情、という言葉とはかけはなれた、「お月見どろぼう」なるこの地域独特の行事を私が知ったのは、ほんの3,4年前の…

ブレラ散策

ミラノで好きな場所ひとつが、ブレラ界隈。 有名なブレラ絵画館があったり、美術学校があったりするために、芸術家やアーティストの多い場所。だからかこの辺りには、お洒落で個性的なお店も多くて、ただぶらぶら歩くだけでも楽しめます。途中、のんびり人間…

ありえない話 2

ありえない話、ではなくて、あってはならなかった出来事。 ミラノのスターホテルスプレンディドで本当の悲劇が起こったのは、シャンプーをもらい損ねたあとのことだった。旅行最終日の夜。 洗面所から出てきた私が、自分のベッドの脇にちょこん、と腰掛けた…

ありえない話 1

私の書く旅行ネタは、「あー、楽しかった!」や「私、こんなにも幸せ・・・」という内容よりも、「私ったら、やっぱりこんなに不幸な人間だったのね・・・」といった内容のもののほうが、読んでくださっているみなさんに愉しんでいただけることは重々承知し…

悲しい色やね・・・

ヘルシンキに降り立つ直前、窓から見えた景色・・・ 夏でこれだもの。自分は、こんなに悲しい国では、ぜったい生きていけないと思う。 ルフトハンザでフランクフルトに降りるときも、かならず窓の下に広がる景色をのぞきみて、ぞっとする。 そして想う。だか…

旅の友

そうだった。今回の旅行は、出だしから神がかってたんだった。 セントレアで、(余談ですが、中部国際空港のことを、東海地方ではセントレアと、何を気取ってか、カタカナで呼びます。前回の旅の帰り、ミラノの空港で、私たち愛知県近辺に住んでいる人ばっか…

Eccoci qua.

おバカの国で、おバカにより磨きをかけて、昨日帰ってきましたよ。 帰国前、いつもは寂しくなって落ち込むんだけれど、今回は違った。もうそろそろ帰らなくては。このままこの国にいたら私、人間崩壊してしまうんじゃないだろうか。本気でそう思った。それく…