Terremoto


 イタリア中部で大地震が起こってますね。かなりひどそうです。まだ生き埋めになっている人もいるとか・・・むこうの建物は、石やらレンガやらを積み重ねただけ、のような建物が多いので、地震が起こるとすごい崩れ方をするの、よくわかる気がします。もっとも日本のように、毎日どこかで地震が起こるほどの地震国ではないので、耐震についても、それほど気にはしてないと思います。あと古い建物をリフォームしながら何百年と住み続けるという姿勢は、とても素晴らしいことだと思うのだけど、こういうことが起こるとそれがアダになるというのは、とても悲しい。
 1997年9月26日、イタリア中部のウンブリア州で大地震がありました。今回のラクイラよりはもっと北。折りしもその日は、私がイタリアに留学した日。飛行機で到着したかの地では、大地震が起こっていて、大変な騒ぎとなっていたのです。まだterremoto地震という単語も知らなかった私は、いったい何じゃろか?何があったんじゃろか??と、ホテルのテレビに映る瓦礫の山を、不思議な気持ちで見ていました。あのとき被害が甚大だったアッシジも、何年かで以前のようにうつくしい街によみがえったし、きっと今回も遠くない将来、復興を遂げると信じています。
 話題はかわって、あさりのワイン蒸し。昨日の夕飯のメニューでした。とても美味しかった。簡単だし、以前お教えした方からもすごく美味しかったと言ってもらえたので、紹介します。
 材料です。あさり(適当な量)、春キャベツ(絶対入れてね。)にんにく(1かけで充分)、オリーヴオイル、白ワイン(たとえ500円くらいの安いのでもいっこうにかまわないので、イタリアの辛口のものにしてください。ちなみにパスタのソース作るときも、絶対イタリアの辛口です。)あと、こしょうです。
     
 フタのぴっちりできる鍋に、みじん切りか、あるいはつぶしたにんにくと、あさり、オリーヴオイル、白ワイン(どばどばでなくていいよ。量は適当なのでよくわからないんだけど。)をいれ、フタをして火にかけます。そのまま1分半くらい待ちます。あさりが開かないうちに、手でちぎった春キャベツをその上に投入。これはたくさんでもいいです。で、またフタをして待ちます。耳をすませば、あさりが開いてくるのが、音でわかるはず。あまり何度も開けてみてはいけません。よし、もうずいぶん開いたはずだ、と思ったら、フタをとり、鍋のなかのキャベツとあさりをざっとまぜましょう。キャベツに、ワインやあさりから出たおいしい汁を吸わせて、すこしくったりさせる感じです。黒こしょうをひいて、出来上がり。味付けはしなくていいの。ワインとあさりのエキスでとても美味しくなってるから。
 あさりはもちろん美味しいですが、汁を吸ったキャベツもすごく美味しいのです。あさりの開くタイミングをみはからうのが、唯一注意することかな。あまり長くやっちゃうとあさりの身がかたくなってしまうので。しかしcucciolo家、あさり食べすぎ。