歯医者さん

 
 
 今日は、夫婦ふたりで歯医者さんへ行って来た。
 うちは基本的に、半年に一回は歯の定期健診に行くことにしている。基本的に、というのは、本当は半年を目安に、自主的に行かないといけないのだが、歯医者さんというのは、ご存知のとおりなかなかハードルの高い場所で、予約をするのがつい延ばし延ばしになり、半年を大幅にこえることがしょっちゅうだからだ。今回も、私は歯医者さんからの年賀状で、そろそろ半年経ちますよ、とお知らせをいただいていたにもかかわらず、そのまま放置。夫の半年経ちましたハガキが届いて、やっと決心した。だから、前回からは10ヶ月も経ってるのか?
 幸い、ふたりとも虫歯などトラブルは見つからず、歯の掃除をいつもどおりしてもらって終わった。おかげで、舌で触ってみるとツルツル、ピカピカの他人の歯のようになった。(他人の歯は触ったことないけれども。)
 「良く磨けてます、と先生に言われたし、今日は余裕だった。」と夫に報告すると、いやいや、診察室から出てきた時は、まったく余裕などない顔だった、と言われた。声楽家は歯が命。歯がなくなったら、正しい言葉の発音なんか絶対にムリだから、やっぱり半年に一度は必ず歯医者へ行こう。と、行って来た日はいつも心に誓う。
 それから、朝刊の折込広告に載っていた、ユニ○ロのコットンストールを買いに行った。cuccioloをご存知の方はお気づきだと思うが、私は夏以外の季節を、ほぼ毎日タートルネックを着て過ごす、notおしゃれさんだ。
これは、ひとつはものすごく寒がりなこと、もう一つは首元を冷やすと、てきめん喉にきてしまうからだ。耳鼻咽喉科の先生が言っておられたが、首を冷やさないことは、歌をうたう人には絶対なのだそうだ。声は、空気(息)を送りながら声帯をこすりあわせ、振動させることで生じるが、この声帯を動かしているのがそのまわりの筋肉であるから、首周りの筋肉は冷やしてはいけない、ということなのだ。たしかバレリーナの人も、筋肉を冷やさないために、タートルネックで過ごすと聞いたことがある。ま、この場合は筋肉の使い方が全然違うと思うが。
 しかしだんだん暑くなってくると、タートルネックはさすがに着れなくなり、徐々に首周りを開けていくことになるのだが、やはり怖くて、いつも首に巻くものを持っている。外に出ていて首がスースーしてくると落ち着かなくなり、人の話も聞けなくなって、おうちに帰りたくなる首開き恐怖症だ。なので、ストールは大好きなうえに必需品。コットンでチクチクしなかったらもっとうれしい。
 水色の、さわやかな感じのするストール。