発表会

    

 発表会でした。私の風邪のほうもひどくならずに当日を迎えられ、もうそれだけで。
 朝からリハーサル。ひととおり全員弾かせて、一人ずつなんやかんやと付け焼刃のようなアドヴァイスを与えるだけで、一時間が経過し、リハ終了。リハがあまりみんな上手くいかなかったから、たぶん本番のほうが良くなるだろうな、と、楽観的に。
 生徒さん、みんながんばっていましたよ。思えば何ヶ月も前から、えっちらおっちら譜面を読み、つっかえつっかえ弾きはじめてからの今日までの日々。レッスンでは毎度毎度、同じことを先生に注意され、「そんなことはもう聞き飽きたわ!弾けんもんは弾けんのじゃ!」ときっと内心では煮えくりかえっていたのかも。やっと迎えた今日、ドキドキしながら自分の出番を待って、(あの待つことの嫌さ、わかりますよ。)やっとやっと大勢のお客さんを前にしての演奏。今日やったことすべてが、ぜったいこれからの人生の中で、強さになるからね。
 これほど長い時間をかけてコツコツ準備をして、人前で緊張やプレッシャーと戦いながら自分の実力をどれだけ出せるか。そういう経験ってなかなか出来ないものだと思います。きっと多ければ多いほど、生きていく強さになる。
   

 最後に生徒さんたちから、お花をいただきました。そえられた風船の形のカードに、ひとりずつメッセージを書いてくれてありました。どうもありがとう。やれてよかったと、本当に本当に思っています。
 今日の発表会のために、ご協力くださった皆さん、どうもありがとうございました。私に出来ることは小さいことだとは思いますが、自分の出来ることを、ぼちぼちと長くつづけていけるといいなあ、と思った一日でした。
 私の個人的な経験では、今日、マスカーニのカヴァッレリーアの間奏曲、(歌詞がついたアヴェ・マリアですけど。)あれをヴァイオリンとチェロと合わせれたのは良かった。またああいうやったことないこと、やりたいです。
 フラットなフロアのステージを飾ってくださったのは、フルールクルールのハナイロ先生のお花のスタンド。チュールをまとってとても素敵でした。