反省点

 昨日の発表会で、うちの生徒さんの弾くピアノの音が、べつの先生のところの生徒さんの音よりもとても大きかった、と聴いてくださっていた方何人からも言われ、それは私も感じたことでした。私も感じた、というより、実は音の大きさに、ちょっとびっくりしていたのでした。それはレッスン室で聴いているのと、コンサート用の場所という環境の違いとか、ピアノのふたを開けて弾いていたからとか、わりとキンキン鳴る楽器だったから、ということも理由にはあったと思います。でもそれだけではない何か。何だろう?と考えていて。
 家に帰って夫に、その音が大きかった話をしたら、「だってあんたの弾くピアノの音が、もんのすごく大きいもん。」と言われました。たしかに私は、歌の伴奏を弾いてもらっていても、もっともっと、ガンガン弾いてほしい、とよく思っています。そうだったんですか、私ですか、原因は。こうでしょ、と私がヘタに弾いてみせるものだから、何も知らないまっさらの状態の子供は、ああピアノという楽器はそういう音か、そういう弾き方をするものか、と私の出す音から学んでしまったようです。
 音量のことだけではありませんでした。どの子もみんな、どちらかというと勝気な音楽でした。それもきっと、私の音楽が攻撃的だからなんです。おそろしい。
 私のレッスンって、きっとスパルタなんですね。ビシビシやる、という意味ではなくて、自分がこう、と思う音楽をわりと押し付け、というか・・・昨日客観的に聴いて、そう思い反省したほうがいいのかな、とも思いました。自分だけならいいけど、人にまで自分の趣味を押し付けるのはね。
 でも習う以上、ある程度は先生の色に染まってしまうもんだけどね。ま、でもほどほどにね。