波乱のメルヘン京都

    

 自分には何か、おそろしい力が備わっているのだろうか・・・

 月曜、火曜と一泊二日で訪れた京都。メンバーは、メルヘン(正しくはメル変と書きます。)と名づけられた、大学時代の同級生4人。別に学生時代に、このメンバーで仲が良かったというわけでもなく(悪かったわけでもないが。)、卒業から十何年もたってから、何となく出来てしまった集合体なのですが、それでうまくいっているのだから、人生っておもしろい。

 で、何度もこのブログにも書いていますように、私、何を隠そう雨女でして。去年のメルヘン箱根では、一年に一度あるかないかくらいの大雨で、大湧谷のうえでは吹雪になって(雪女?)、散々のお天気になりまして、それもこれも、すべて私のせいだと言われても、反論もできないんですけれど。
 なので今回も、天気のことでみんなに迷惑をかけるのはとても申し訳ないと思っていて、かなり早くから週間天気予報を見ていて、どうやら今回だけは、お天気もちそう、と思っていたのに・・・
 なんと一日目、京都は雪でした・・・それも午後4時くらいからは、容赦ない降りかたで(やっぱり雪女!)・・・いったん下がりはじめたみんなのテンションは、止められません・・・ごめんね・・・でも、みんな優しいから。
そんなわけで、一日目に組み込まれていた、二条城と三十三軒堂が二日目にまわされて、予定も大きく変更されることに・・・ほんとうにスミマセン!
 で二日目。朝一番で、二条城へ。おととし(だったっけ?)のNHK大河ドラマ篤姫」に、セリフを覚えてしまうほどはまっていた私は、お城のなかの広い広いお部屋のひとつひとつが、篤姫で観た世界そのもので、今、その場に自分がいることに大興奮!!!篤姫のテーマ曲を歌いまくりながらの見学でした。
 とにかく目の前のことにすっかり気をとられていた私は、後ろから来ている人のことなど、もちろん意識することなく順路をどんどん進んでいて。そんな時、ふと聞こえてきた、後ろの人の会話。「いやあ、撮影のときは、短時間で壁を、次は白、とか黒とか、どんどん変えながらやっていきますからねえ。ほんと、大変でしたよ。」なんて言ってる人がいるので、ああ、なんかの番組のスタッフの人なのかなあ、くらいに思っていて、しかし振り向くことはなく。

 突然、メルヘンメンバーのうちの二人が「ね、・・・ね・・・、あ、あ、あの人、ホレ、ホレ、あの、て、テレビに出る、あの、あの、誰だっけ、ほら、ど、ドラマの・・・」と、アワを吹きそうになっているので、何事かと振り返れば!!!

 ♪ちゃっちゃ〜ん ちゃららら〜 ちゃらら〜♪(←篤姫のテーマ曲です!)

 誰がいたと思います?徳川幕府13代将軍徳川家定(役)堺雅人さん!!!!だったのーーー!!!!!ウソみたいなホントの話!!!夢のなかの話みたいでしょ???でも、でも、ホントに、あのウツケの将軍様が、私のとなりにいたんです!!!


 こういうことって、私は偶然という言葉ではすませたくないんです。あの二条城で、ほかの誰でもない、堺雅人さんに会えたこと!私が篤姫にゾッコンだったことも、一日目に雪が降って二条城が二日目になったのも、もしもほんの何分か違ってたら、こんなことにはならなかっただろうということも、何かそこには、大きな力が働いていて、すべてがそこに照準があうように進んでいたとしか思えません。


 堺雅人さんと一緒にいらしたのが、これまたテレビでお目にかかる荒俣宏さん。お二人、何かの撮影でいらしていたようです。この方は、奥様と一緒に、イタリアをレンタカーで縦断する旅をして、それを本にして出されたのを、つい先週あたり、図書館で借りて読んだばかりでした。これも何かちょっと、タイミングを感じますよね。

 二条城のなかは撮影禁止ですから、外に出たところで、すぐあとに出てきた堺雅人さんをしっかりカメラにおさめようとするのですが、取り巻きの方々のガードが厳しくて。でもなんとか頑張りました。
     


 堺雅人さんはとても普通の、というか、気取りのない感じの方で、ドラマの将軍様以上に、とても好感を持ちました。

 旅には、かならず頂点があります。(今回は、旅の底も味わいましたが・・・)この旅では、この二条城でのできごとがあまりにインパクトが強すぎて、ほかが霞んでしまうくらい。
いやあ、やはりメル変でしょう。