自負してよいこと

 おバカキャラを売りにしている(?)このブログで、いったい何を書いていいのやら、というよりも、言葉もないままに数日が経ちました。

 ニュースばかり観てると気が変になりそうなので、能天気に散歩に出ることにました。イヌフグリ、ですか、あの妙な名前がつけられた小さな青い花が、太陽にむかって精一杯咲いていました。そんな健やかな自然を、春を、素直な気持ちで愛でることもできない、深刻な情報ばかりがあふれています。

 でも昨夜のニュースを観てびっくりしました。津波で甚大な被害を受けた場所の、もちろん一部なんでしょうが、瓦礫がずいぶん除去されて、元々あった道路がちゃんと姿をあらわしていたです。すごいことだと思います。日本人、やっぱりテキパキさんなのです。働き者なのです。もちろんこの非常時、たくさんの混乱はありますが、それでも基本ぱっぱと動けるのが日本人、と思いました。常日頃は、「日本もいよいよイタリア化してきた(泣)」とぼやいてばかりいるわが家ですが、昨夜は「いやいや、まだまだ大したもんだ、すごいね、日本!」と、自分たちの無力さを棚に上げて、夫と話したのでした。

 それだけではありません。食べ物や燃料を無料で提供されるお店の方、給水所の列にきちんと並んで順番を待つ人たち。先日の夕刊にノンフィクション作家の方が書いていらっしゃいました。「確かにどこも甚大なダメージを被りながら、人間的崩壊が起きていないことに、私は目を見張った。別段声高に言う必要はないにしても、これは私たちが自負してよいことである。」と。

 まったく楽観できない要素ばかりですけど、私たち日本人だからこそ、この危機を乗り越えられる、と信じたいのです。