小さな不調

 ほとんど人に言わずにいたことなのだが、告白しよう。私は今、四十肩を患っている。

 さらに白状してしまうと、今患っている四十肩は左肩で、年末から症状が出ているのだが、それよりもずっと前に、というのは39歳のときに、初めて右肩に発症し、完治した経験がある。右肩のときは、だから、「これじゃあ四十前肩じゃないか!」と、自分で自分にひとりツッコミを入れていた。

 右肩のときは痛みも強く、一年ちかくかかっても治らないので、もうほとんど自暴自棄になっていた。なるべく考えないようにつとめていたら、ある日、「あれ?肩、治っている??」というように、ホントにいつの間にか治っていたのだった。ほかの人に聞いても、四十肩とか五十肩って、そういうものらしい。ぜったいいつかは治るんだって。だから今回の左肩だって、食器棚から皿を取り出したりなんかするときに、「痛っ・・・」となるし、ピアノの譜面台の楽譜をめくるのも、左手ではムリ、なのだけれど、私はぜんぜん心配もしないし悲観もしない。実際、右肩のときよりはずっと軽くて、早く良くなりそうな予感。(そしてきっと、50という年齢が近づいたら、あらためて五十肩を、ご丁寧にも発症しそうな予感・・・)

 これから先、こんな体の不調があちこちにあらわれ始めるのだろうけれど、そのひとつひとつと、この四十肩のようにどうにかうまく付き合っていきたいと思っている。