アスティの通りで・・・

     

 土曜日の夕方、アスティの街。人通りがけっこう多くて、みなさんそれぞれウインドーショッピングなど、楽しい週末を過ごしておられたようだ。

 私はといえば・・・駅に降りて、ホテルまで歩く道すがら、この街にはたいして見るものがないことなど、すぐに肌で感じ取った。今後アスティは、我が家における行ってみたけどしょんぼりだったイタリアの街ベスト3(この場合、ベストではなくワーストと言う方が適当?)に確実にランクインされつづけるはず。(これを越す街が、いくつも出てこないことを祈りつつ。)

 よって観光もまったくせずに終わったアスティだったけれど、写真の通りを歩いていたら、突然、自分より少し若いくらいの男性に話しかけられた。日本人か?と。

 何だろう?と思って、警戒しながら、そうだ、と答えると、「オレは日本人の生き方がすごく好きなんだ。世界でいちばん素晴らしい国民だと思ってる。」と、笑顔でそれだけ言って、颯爽と歩いて行った。

 こんなこと、イタリアで言われたの初めてだった。たぶん、震災のときの、被災されながらもたくましかった人たちのことを、テレビで観たからじゃないかと思いあたったのだった。
 だからそんなことを、何もしていない私が言われっぱなしではいけないと思っていたから、今日、ここに書いた。