通いづめ

 cucciolo を自ら名乗るほど、犬が好きです。それもなぜかかわいい子犬よりも、すでに性格がはっきりと決まってしまった成犬ほうが好み。

 困ったことになっています。近所にあるペットショップに、私、通いづめです。

 ペットショップと言えば、生まれたばかりの赤ちゃん犬を売ってますから、のぞいて楽しむことはあっても、そこにいるワンちゃんを欲しいな・・・と思うことはこれまでなかった・・・じつは私、そのペットショップの表に設けられたウッドデッキで自由に遊びまわっている、どうやら売れ残ったまま大きくなってしまったらしいワンちゃんの一匹に、ただ今首ったけなのであります。

 かわいいよー、好みだよー。性格はちょっとわがままで臆病で、心が狭いタイプだと思うんだけど、そんなところも含めて、その子に恋しています。

 しょっちゅう会いに出かけるので、もうその子の方も私のことを覚えていて、脇目もふらずに走ってきては、フェンス越しに語らいのひとときを楽しんでいます。帰るときは、後を追うようになってくれたし。どうかお店のブラックリストに私が載ることなく、この密会を続けていければいいな・・・

 一日のかなりの時間、いや、一日中と言っていいくらい、その子のことが頭から離れず、ぼーっと過ごしています。でもうちは留守の多い家なので、動物を飼うことは許されません。(と自分に言い聞かしています。っていうより、あの子はそもそも売ってもらえる子なのかどうか?お店の人は「うちの子です。」と言ってましたが、「うちの子」らしき売れ残り犬(?)は他にもたーくさん居て、あれ、じつのところすごく困ってるんじゃないかと、私は思うんですけど。)

 夫に、お気に入りの女の子目当てに、キャバクラに通って散財するのって、こういう感じなのだろうか?と振ってみましたが、「キャバクラは行ったことないけど、タイ式マッサージ(←先日のミラノの。)なら行ったことある。」と答えていました。