Giovedi Pizza

うちのPizza

我が家には、「Giovedi Pizza」という言葉があります。イタリア語で「木曜日のピッツァ」という意味(?)の、私たちが勝手に使っている造語なのですが・・・。
 我が家にとって木曜日とは、父ちゃんは仕事が一段落つく日、私も毎週生徒さんのレッスンがひととおり終わる日というわけで、ホッとひといきつける一方、疲れがピークに達しているのがこの曜日なのです。
 夕方レッスンを終えたあとは、ごはんを作るスタミナも残っておらず、どうにかして簡単に夕飯の用意が出来ないものか、と常々考えあぐねていた私は、ピッツァならラクだし見栄えもいい!と思いつき、(ま、要するに手抜き。)いつしか「木曜日はピッツァ」がうちの定番となったのでした。
 まず生地は、ホームベーカリーにお任せします。(出た、手抜き!)だって器械は、どんなに激しくこねてもスピードが衰えたり、(私のように)息があがったりしないし、何より、季節による気温の変化などの影響もなく、いつでもうまく発酵させてくれるからです。それに私はレッスン中で生地をつくっとるヒマはなし。出来上がった生地を軽く休ませ(たぶんこれを二次発酵というんだと思いますが。)、のばしたらトマトのソースを塗り、220度のオーヴンで6〜7分焼きます。一度取り出して、刻んだアンチョビをちらし、モッツァレッラをちぎって全体にのせ、おろしたパルミッジャーノをまんべんなくかけたら、230度のオーヴンで再度2〜3分焼いてできあがり。生のバジリコをのせ、エキストラヴァージンのオイルをかけていただきます。とてもシンプルなものですが、うちではこれが定番となってます。たぶん、二回にわけて焼くのがポイント。具まで一気に全部のせて焼くと、家庭のオーヴンではうまくいかないと思う。
 イタリアでは、おうちのピッツァは、土曜とか日曜の週末に作るのが普通です。「家族そろって手作りピッツァで週末を・・・」絵に描いたような幸せな家庭っていうやつですね。うちのはどっちかというと、疲れきったふたりが黙ってもくもくとほおばる、というあまりにも絵にならないものですが・・・
 ま、今夜のピッツァもおいしかったのでいいことにしま〜す!