またまた原毛フェルト作り

 1月にもうちでフェルト作りをやったご近所の方と、昨日今期最後の(?)フェルトの会をささやかながら開催しました。人間とは忘れる動物である。始めた途端、3人とも、「あ、間違えた。」「あれ?このあとどうだった?」「え〜?!そうだった?」というような具合。頼りなく会は進行していきました。
 ブログを読んでくださった何人かの方から、「あのフェルトの作りかた、何回読んでもわからん。」というお言葉を頂戴しておりました。そこで今回、作業中の写真をとりつつ、もう少し詳しく説明出来れば、と思っておりましたが、いざ始まってみると、写真を撮る余裕などすっかりなくしてしまった私でした。申し訳ありません。今回もみなさんにくわしく作業工程をおわかりいただくことはできません。是非、本を一冊買ってみたり、習いにいってみたりして、信頼のおける方からご指導を仰ぐことをお勧めします。
 でも、ちょっとだけ撮った写真で工程をかいつまんでみますね。
私が昨日作ったのは、小さいきんちゃく袋。エアパッキンで作った型の上に、羊毛を縦、横交互にムラなく並べます。(下にしいているのは、型紙ではなくて、大きめの別のエアパッキンです。この上で作業していきます。)
 
石鹸水をかけてなじませ、型紙ごと裏返したら、はみでた部分は折り返し、この面も先ほど同様に縦、横並べます。これにまた石鹸水をかけてなじませ、ひっくり返して・・・この作業をくり返して、全部で表と裏4層づつ重ねます。ひっくり返した都度、はみでた部分はていねいに型にそって折り返して、形にしていきます。

次は両手にシャカシャカ音がするナイロン袋をはめ、石鹸水をかけながらこすってフェルト化していきます。ここが一番疲れる作業です。がんばって、シャカシャカしていきましょう。(はあはあぜーぜーもしてきます。)石鹸水ですが、お風呂より熱めのお湯でといた石鹸水がいいです。ペットボトルにいれてフタに穴をあけてシャワーのようにかけていきます。温度がフェルト化するのに重要なんです。かけたお湯が冷えてぐっしょりしてたら、一度軽くしぼってまたお湯をかけてこすってみてください。セーターをお湯で洗ったら縮んで硬くなる、あの原理です。

型をくるんでしまってるので、袋口を切って、中の型紙を取り出します。

生地を中表に返して、内側になってた面もこすっていきます。ある程度フェルト化したら、今度はめん棒にまきつけて転がし、ローリングの作業。

この作業でかなりフェルト化が進んで、硬く、型よりも小さくなるはず。あとは軽く水洗いして乾かせばできあがり。
 説明を読んだら余計混乱してわからなくなったという方、どうもすみません。本、買ってください。
 さて昨日の作品。絵画造形教室を主宰されているおとなりの奥様、念珠入れを作られてました。ご自身の教室でも何度かフェルト作りされているので、昨日も一番フェルト化進んでいた様子。触らせてもらったらとてもしっかりした仕上がりでした。

フェルトもブルーと白だとこんなにさわやかな感じになるんですね。新鮮でした。さらにこの上部に布をつけて完成させるとおっしゃってました。
 もうひと方も、きんちゃく袋を作られました。

こちらも色使いがとてもきれいですよね。お雛様が近いので、ひし餅のイメージで作ったとか。なるほど〜と、おとなりの奥様と感心しました。お料理もとても上手な方なんです。そういえば去年のひな祭りの日は、この方のお宅で、「おこしもの」という、この地域でつくられるひな祭りのお餅を作らせていただきました。
 んで、私のきんちゃく袋。ひもとフェルトボールをつけて、完成です。

今回、お花のアップリケもつけてみました。形はいびつだけれども・・・一度やるとまた火がついてしまったフェルト。今期最後、といっていたけど、またひとりでやってみるかもしれません。