デポー39展

cucciolo-mayu2009-03-09

 昨日は、近くのデパートで開かれているデポー39展に行ってきました。
 デポー39というカントリーアンティークのお店については、ずっと前から本などで目にして知ってはいました。ただ地方に住む者にとっては、テレビや雑誌などから得る情報って、東京に住む人のためのもの、という風にとらえてしまってしまうところがあって、憧れるなあ、行ってみたいなあと思っても、なかなかそこまで出かけていくことが出来ないのが現実です。残念ながらデポー39は2005年にお店をやめてしまって、もう本当にいくことは出来なくなってしまったのだけれど、自分の足の運べるところで、そのお店の雰囲気を再現してくれるとあらば、これは是非、と思い、いそいそと出かけました。以前、デポー39のプロデューサーをされていた、天沼寿子さんの書かれた本を読んだこともあって、天沼さんという人物に興味をもっていたこともありました。
 さて、デパートのフロアの一部につくられた、デポー39展。ふだん、アンティークのお店に足を運ぶこともない私にとっては、とてもめずらしく、なかなかお目にかかれないものばかりでした。
 
 
 
 アンティークのことは私、全然わからないし、そういうものも持っていないのです。あ、ひょっとしたら持っているもののなかに、アンティークもあったりするのかな?それくらい無知です。
午後、天沼さんのトークショーがあったので、そちらももちろん聴かせていただきました。今回出展してあるアイテムを手にとりながら、これはいつ頃の時代の、何に使われていたものか、どのような人がどういう風に使っていたものか、具体的に話してくださいました。何も知らない私にとっては、この天沼さんのお話がとてもわかりやすいレクチャーのようでした。それだけでなく、昔の使い方を現代では出来ないけれど、例えば今ならこんな風に使ってはどうですか、という提案までしてくださり、初心者には「ああ、そういうことでいいんだ。」とアンティークの敷居が低くなる配慮を感じました。実際の生活のなかで、こうしたアンティークを取り入れて使っていってほしいというのが、天沼さんの願いであるようです。
 昨日はイギリスのものが多かったようですが、やはりヨーロッパの古いものはとてもいいですね。あたたかくてやわらかくて、使っていても全然飽きが来ないのだろうと思います。しっかりした歴史や文化のある国のものは、ストーリーみたいなものが染みついているのがじんわりと伝わってきます。
 私にとっては、アンティークへの入り口のようになった、心に残るデポー39展でした。