夢みるフィレンツェ

cucciolo-mayu2009-03-10

 朝、楽譜庫で捜し物をしていたら、買ったまま忘れていた楽譜が出てきました。どんな曲か、まだ見ていません。夫いわく、とてもいい曲、だそうです。
 曲名は、Firenze sogna. 「フィレンツェは夢見る、か。」私がつぶやくと、「違う!夢みるフィレンツェ!」と、すかさず夫。たしかに。そちらの訳のほうが詩的です。
 カンツォーネのピースの楽譜で、表紙の絵がなんともレトロでいいんです。せっかく見つけたのに、中は見もせず、そのまま額に入れました。

 買ったときは気がつかなかったけど、簡単な線で描いているのに、ちゃんとフィレンツェの景色です。アルノ川が流れ、ポンテ・ヴェッキオが。川のむこうにはドゥオーモのクーポラやジオットの鐘楼が見えます。黄色い鳥が気持ち良さそうに唄っている場所は、ミケランジェロ広場あたりだろうか。蒼い夜空にまん丸のお月さまがうかんでいて・・・あれ?鳥は夜、目が見えないのではなかったか?ま、歌は唄えるか。
 この鳥を見て、「いい声が出そうだ。」と夫が言い、レッスン室に掛けられることになったこの絵、じゃなくて楽譜。どんな曲か、いつか中身も見てみよう。(いつだ?)
 古きよきイタリアを彷彿とさせるタッチの絵ですが、楽譜としてはこのテのもの、現役です。カンツォーネの楽譜でこういうのたくさんあります。音符が読めても読めなくとも(笑)、楽譜のジャケ買いっていかがですか?できれば、中身の音楽も愉しんでいただきたいですけどね。って、私が言えた立場ではないが。