箱根へ!

 箱根から帰って、だんだん日常の自分に戻ってくると、旅行中はかなりコーフンしていたのだということを実感。さぞや行く先々でうるさかったのだろうと思います。なにせ声楽科出身の4人、声はデカイしよく通る。
 友人一人と私が名古屋から新幹線で、一路新富士へ。ここで静岡組の2人と合流し、その先は車での旅となりました。
 一日目は、まず芦ノ湖畔でお昼。わかさぎの天ぷらをいただきました。

その後お天気が無事なうちに、とロープウェイで大湧谷へ。登りはじめてすぐ、あれ?みぞれ?雪??風もすごくなってきたー!!
雪のなか、大湧谷名物の、1つ食べたら7年寿命が延びるという黒たまごを、凍える手でむいてほおばりました。

 お次は、ガラスの森美術館へ。

とても見ごたえのある場所でした。ガラスつながりということか、ヴェネツィアを模したり、意識したものやところがあちらこちらに。そしてちょうど、ヴェネツィアのカルネヴァーレの仮面や衣装をつけられるというイベントのようなものをやっていて、全員迷わず参加。みんなの盛り上がりようからいっても、このときが今回の旅のハイライトだったように思います。



あいにくの雨、と思いましたが、外に飾られたガラスのツリーやアーチは雨に濡れてしずくのように光り、こんなお天気でこそのうつくしさもあったのでは、というのは、雨女の苦しい言い訳。
 雨もいよいよ本降りとなり、そのあとはホテルへ向かいました。この日の宿は、東急ハーヴェスト箱根甲子園。モダンで落ち着いた、大人の雰囲気のホテルでした。そして、夜も朝も食べた、食べた。(しゃべった、しゃべった。)

 二日目。嵐は去ったものの、午前中はまだ雨。まず星の王子さまミュージアムへ。このために、出発のまえの晩、読んだことのなかった星の王子さまをいい加減に読破してきていた私。読んだばっかりだったので、おかげですっと気持ちが入れました。
ここはフランスの街角や路地なんかを再現した場所をとおって、メインのミュージアムに向かいます。一瞬、ヨーロッパの街にいるような錯覚を覚えるくらい、よく出来ています。フランス気分を盛り上げるための、演出なのかもしれません。


ミュージアムは本のなかの登場人物やできごとなどを、サン・テグジュペリの人生をとおして、噛み砕いて理解させてくれるような場所でした。余談ですが、サン・テグジュペリの写真がどれもこれもカルロス・ゴーン氏にそっくりで。ミュージアムを出たときには、星の王子さまサン・テグジュペリカルロス・ゴーンという、不思議な三角関係が私のなかでできあがってしまっていたのです。
 このあとは、強羅駅の近くでお土産やさんをのぞいたりしてから、ギョーザセンターへ。

センターっていうから、餃子を作ってるところかと思ったら、普通に食べ物やさんですよ。あ、でも行列もできてるし、とても美味しいから普通じゃない!
 こうして、悪天候このうえなかったにもかかわらず、予定のすべてをクリアし、帰途にに着いた私たちです。あ、ひとつ出来なかったのは、富士山を見ること。帰りの新富士駅構内で、大きな富士山の写真を見つけて、それをパチリ。私たちのように天気に恵まれなかった人たちへの、粋な計らいでしょう。
 メル変な友たちよ、どうもありがとう。またいつか、楽しい時間を!