傘を新調

 
 先月のメルヘン箱根ツアーは、前にも書いたとおり、私の雨女パワーがさく裂し、吹雪にあい、大雨にも降られ、お天気は散々なものでした。あのとき、たぶん、大湧谷に上っていたときの、雪と風がすさまじくて、さしていた傘がこわれてしまったようなのです。
 無印良品で買った、べつにどうってことない普通の折りたたみ傘で、見た目もネズミ男みたいな色だし、かわいくもなんともないんだけど、軽いから旅行にいくときはいつも持って行ってたし、なぜか愛着があって大事に使っていたものでした。
 でも見るとホネがパキッと折れてしまっていて、どうしようかな、と思ったんですが、せっかくずっと使っていたものなので、出来ることなら直してまた使いたいなあと思いました。
 靴とか傘の修理をしてくれるお店に持っていって、「これ、ホネが折れてるんですけど、直してもらえますか?」と言って壊れた部分を見せました。するとお店の人は、「ああ、普通の傘だったらこういうの直せるんですけど、折りたたみ傘だと、直せることは直せるんですけど、直すと開かなくなるんです。」だって。
えっ・・・それって直せるって言わないんじゃ・・・もちろんお断りして帰ってきました。
 愛用していたものを、直して使うなんて、なんかエコな響きがして、私、ステキなことしてるかもって気がしたのに。残念です。
 で、仕方なく新しい傘を買おうと思って探したら、超軽量で、しかも折りたたむとすごくコンパクトに、薄型になる折りたたみ傘を見つけました。テレビも傘も、薄型の時代なんですかね。それで特許まで取った折りたたみ傘らしいです。四角くまとまるから、バックの中でも納まりが良いのだとか。んでね、そんな特許まで取った優秀な傘が、消費税込みで525円!すごく安いですよね?すぐ壊れるのかな?特許品はそんなことないよね?色もネズミ男から、明るいオレンジにしました。4月だから、ぴっかぴっかの、一年生の気分で。
   
 せっかく、めずらしくエコロジーなことしようと思いついた私だったのに。こんなに安く新品が買えてしまったら、修理してモノを使い続けるのはなかなか難しいかも、と思いました。
 グッバイ、ネズミ男