Vino della casa おうちのワイン

 
 今夜の夕食は、Cacciatore di pollo 鶏肉の狩人風。
鶏肉をトマト煮込みにしたものです。またなんちゃってフォカッチャも焼きました。ワインは赤をあわせて。
 今日は、おそらくうちで一番多く飲んでいるワインを、ご紹介したいと思います。
       
 シチリア産の、Corvoコルヴォ というワイン。イタリアで等級付けされている、DOCやDOCGからははずれた、ただの一地方ワインですが、とても美味しいと思います。Corvoはイタリア語でカラスのこと。なんでカラスなのかわかりませんが、そういえばシチリアに行ったとき、ちょっと小ぶりなカラス、たくさんいました。このところ、我が家付近では、カラスにゴミを荒らされる被害が続出してますが、イタリアのカラスは街まで来ないので、ゴミをあさったりされることもありません。野生で、山の中で自立して、自分たちで何とかやっているようです。ここらへんのカラスたちにも、そこんとこ、ぜひ見習ってほしい。
 シチリアはご存知のように、太陽がカッと照る暑い気候なので、ブドウの栽培にも適しているのだと思います。シチリアワイン全般にいえることですが、カッと照らせれてできたワインは、味もカッと濃厚で、力強いワインです。
 Corvoがなぜおすすめか。値段が手ごろで(1000円くらい)、そのわりに、ヘンなDOCワインなんかよりずーっと美味しいからです。普段飲むのにはこれで充分なのではないかな。白のCorvoもあって、キリッと辛口で、こちらは和食にも合うと思います。
 ワインでもレストランでも、高いお金出して美味しいのって、そんなの当たり前だと、私は思います。それで美味しくなかったら、詐欺じゃん。
だからCorvoみたいに、ムリせずに手がとどく価格で、でもちゃんと美味しいという食べ物やお店を、見つけたいと思っています。
 そして普段飲む手ごろなワインだからこそ、華奢なワイングラスなんか出してきて、うやうやしく飲むのはやめたほうがいいと思う。カジュアルなワインを飲むときは、ちょっとやそっとぶつけたりしても全然平気、というような、無骨なグラスでいただくほうがぴったり。いや、そのほうが格好いい。