Te' alla camomilla

 
    
 新緑のさわやかな、とてもいい季節になりました。
 じつは昨日から、あまり体調の思わしくないcuccioloです。たぶん、少し風邪気味。ここのところの激しい気温の変化についていけなかったのでは、と思いますが、寝込んでもいられないので。
 この季節、いつも何となくそわそわしてしまう理由。それは庭にカモミールが咲くから。
   
 最初、ひとつの苗を植えて、毎年少しずつ種がとんで増えました。冬の間には何もなかった地面から出てきた緑が、小さな、さわさわ細いカモミールの葉っぱの形になってくると、とてもうれしくなります。ひょろひょろのカモミールですが、とてもいとおしい。
 そして何故そわそわしてしまうかと言うと、これをお茶にしていただくのが楽しみだから。(さっきそいつのことを、「いとおしい」と言ったばかりではないか。)
 花を摘んで、お茶を入れました。摘んでしまう前は、手を合わせたくなるような心境ですが。
摘んでいるときから、甘い香りが漂います。リンゴの香り、とよく言われますが、フレッシュなカモミールはたしかにリンゴの香りに似ていると思います。

      
 淡く黄色がかった、香りも味も見た目も、やさしいお茶です。きっと風邪気味の人にも良いはず。
 ただ、うちのカモミールティー、よその方にはお出し出来ません。良い香りに誘われて、虫がついてしまっているのです。結構気をつけてはいるのです。でも、絶対いつも彼らの勝ち。花を摘むと、お茶にする前にまずそのお掃除。ボウルに水を張って、その中で、そーっとやさしく、目を皿のようにして取っていきます。
 よし、これで大丈夫。沸騰したお湯を注ぐと、なぜかまだじわーんとやつらが浮いてきます。ここでもめげずに、スプーンですくう。
 よし。これでホントに退治済み。お茶が出るまで待ったら、ゆっくりカップへ・・・えっ、まだ浮いてる・・・もう一度スプーンですくい出し、これで大丈夫・・・という気には、さすがになれないので、前歯でこしながらいただきます。
 へへへ、スゴイでしょ?熱湯消毒してるから大丈夫、といつも夫は言うけれど・・・
 正しく安全で、そして優雅なカモミールティーのいただき方、どなたかご存知ありませんか?