生活笑百科

 

 土曜日のお昼は、いつもNHKの「バラエティー生活笑百科」を観ながらごはんを食べる。この番組は、人生や暮らしの中のいろんなトラブル、例えば物の貸し借りとか、弁償や補償の問題、遺産相続なんかのお金のことなど、法律にかかわる困ったことについて、レギュラー相談員やゲストに相談にのってもらい、最後に適切なアドバイスや回答を、本物の弁護士の先生からいただけるというもの。
 まずその日の相談内容を、漫才師が相談者に扮しておもしろおかしく説明してくれるのだが、この漫才と、いつもレギュラー相談員として出演する上沼恵美子の大ホラふき話がおもしろくて観ている。だから肝心の、相談についての弁護士の先生の答えが何だったかは、いつも覚えていない。
 お悩み事はいつも二つ持ち込まれるので、二組の漫才師が登場してそれぞれコントをやってくれる。しかしこれが、失礼かもしれないが、普段あまりテレビでお目にかからない(おそらくあまり売れてない)漫才師と、ベテラン漫才師とでは、シロウトが見ても実力の差は歴然だ。声のトーン、キレの良さ、相方との呼吸、話すテンポやリズム、間合いなど、考えるとどれも音楽と同じ要素だ。オール阪神巨人や、宮川花子のよどみないしゃべりやテンポは抜群で、「さすが、この人らはお金もらえて当然やわー。それにひきかえ・・・」などと、勝手なことを言いながら観ている馬鹿夫婦。
 以前、この番組で私たちの一番のお気に入り漫才師は、中田カウスボタンだった。しかしちょっと前に、中田カウスさんが何やら不祥事をおこしたそうで、出演しなくなってしまった。すごく好きだったのに。いつもカウスさんの方が、ボタンさんの前科をネタにしていたのに、そのカウスさんも・・・だった。それでも私はいっこうにかまわないので、二人とも前科者というネタで新境地を開き、ぜひ復帰してもらいたい。(草なぎくんも、待ってます。)
 今日はゲストとして、芦屋小雁さんが出演したのだが、あの人、スゴイわ。一体何者?めっちゃおもろい。彼が何かしゃべり始めると、まばたきする間も惜しく、一言一句聞き逃したくなくて、テレビにかじりつくようにして観た。今日は司会の笑福亭仁鶴上沼恵美子も、小雁さんに食われていた。ぜひ小雁さんをレギュラー相談員にしてほしい。シビレました。