路上観察 イタリア編 2

    
 どうやら写真がうまくのらないのは、うちのパソコンがおかしいらしい。幸い、もう一台パソコンがあるので、そちらを使えばうまくいった。迷惑メールがどんどん来てたから、ウイルスがついたかな?旅行から帰ったときは、472通もきてたんだもの。4ケタじゃなくて良かった。もうアドレス、変えないとダメ。
 で、路上観察、もう一発いきます。

 塔の町サン・ジミニャーノへは、車でなければバスで入ることになる。バスを降りてすぐ見える、旧市街に入る門をくぐったところで、いきなりこんな場面に遭遇。
    

 ハトが3羽、窓ガラスのわれたところに、頭だけつっこんでとまっている。ハトよ、何を見ている?そこの部屋に、何かいいものがあるのか?それとも、外にはもれてはならない相談か?あるいはかくれんぼの最中で、頭隠して尻隠さず、なのか?おしりがかわいい。

 おなじくサン・ジミニャーノの、ハトガラスの通りをもう少し進むと、突然!!ほんとにドキッとしてしまった!!
    
    
女の人の人形に釘付けになるが、よく見ると、まわりの洞窟の壁や天井もガイコツにかこまれているのだ。
ここは、拷問博物館の入り口。サン・ジミニャーノの町の地下には、とても広くこの拷問博物館が広がっている。あまりに広いので、町の何ヶ所かに入り口があり、中ではひとつにつながているようだ。ここは、昔、拷問に使われていた道具なんかが展示されているとか。興味がないのと、夜、眠れなくなるので入らなかった。ほんとに怖いし、気味が悪いし、そんなもの見せたり見たりする意味がわからない。


 つづいてモンテプルチャーノのメイン通りにある靴屋さん。
      
店先に看板がでていて、「大特価!3足買って、(値段は)3足分!」とある。普通は、「Offerta speciale.3compri 2paghi.」3足買って、2足分!とするはずだ。一応、ギャグのつもりらしい。



      
 次。モンテプルチャーノの、やはりバスが到着するバスターミナルにある、バールの風景。
午後、おじいさんばかりが、カードに興じている。イタリアでは、広場で朝、おじいさんばかりがしゃべくっていたり、という場面をよく目にする。どういうことかと言うと、このバールも同じで、要はおじいさんたちはすることがないのだ。おばあさんは、家事や買い物、いろいろやることはあるが、家にいても、おじいさんはすることがない。日本ならば、することがなく、ぷらぷらしているのは肩身が狭い、というようにとる向きがあるが、ぜんぜんそんな風に悲観することはない。毎日カードをやりながら喧嘩したり、広場で何度も同じ話をしたり、ただ一人でベンチに腰掛けていても、さびしい老後、なんてことではない。何も予定のない老後、素敵ではないか。いつも何かやっていないと気がすまない日本人って、すごく損な性分だと思う。私は老後でなくとも、毎日、ぷらぷらして過ごしたい。