今日のワイン


 ここのところ、毎日夜8時から、ケーブルテレビでイタリア特集をやっていて、日課のようにして観ている。レポーターに、カタコトの日本語を話す、役者志望で本職はタクシードライバーというイタリア人が、毎回出演する。そしてイタリア各地のレストランで料理をいただきながら、ワインを飲みまくり、「んー、おいしい。」「いいにおい。」「いいバランス。」「いいコンビネーション。」と、いつもこの言葉のうちのどれかをコメントにする。それを観て、毎晩のように夫が怒っていて、昨夜、「くっそ〜、あんなコメントしかできんヤツが、ええ酒、飲みやがって!明日の晩は、うちもええワイン開けるぞ。」と宣言。かくして、今宵はRosso di Montalcinoの宴となりました。
 イタリアから買って帰ったゴンゴンゾーラを開け(密輸?)、あとは木曜恒例のピッツァ(手抜き。)、適当なサラダ。
 いいワインなので、香りも楽しめる大きいワイングラスに(いつもはコップ)、デキャンタまで登場。こんなにてきぱき支度ができる夫なら、家事だってできるはずなのだが。
 おいしいワインは、口にワインを含む前に、香りを何度も何度も嗅いで、鼻腔をワインの香りでいっぱいにし、香りが鼻のなかではおさまらなくなってのどのほうまで侵出してきそうになったら、ワインを口に含む。そしてのどの奥のほうの、鼻から息を吸ったときに冷たい空気があたるあたりで、先に嗅いだ香りと、口のなかのワインをあわせて、香りと味を同時に楽しみながら飲み込む、という飲み方が、私が自分で開発した飲み方だ。正しいかどうかは知らない。
 今日、旅のほうを、少々更新しました。なかなか旅がすすんでいかず、しかも書いていると、私たちの旅ってほんとにくだらないことばかりで、別にわざわざ読んでもらうものではないんじゃないかなー、という気がすごくしてきました。なのでほんとにお暇なら、読んでみてください。(http://d.hatena.ne.jp/cucciolitalia/20090528/)