みゆまゆの会

昨日は、みゆまゆの会だった。要するに、みゆさんとまゆさんの会、ということだ。
 みゆまゆの会は、いつ発足したのかが定かではないが、もうかれこれ10年くらいは続いている。お互いの近況報告とか、共通の友達の話題とか、腹がたったこととか、お馬鹿なこととか、まったく発展性のない、とりとめもないことを、ただひたすらしゃべりつづけるだけの会だ。基本は、みゆさんとまゆさんの二人だけだが、ときにはゲストをお迎えして開かれることもある。昨日はノーマルに、二人だけの会。みゆさんは、もうすぐ第2子を出産の予定で、生まれてしまうとしばらくは会えないだろうから、その前に会ってしまおうということになった。
 みゆさんとは大学時代の同級生で、たぶん一番くらいに仲がよい。みゆさんは遠くの山の中に住んでいて(失礼。)、みゆまゆのときはいつも私に会いに、町まで出てきてくれる。みゆさんに子供が生まれたとき、彼女の住む山へ、私も一度行ったことがあるが、どえりゃー遠かった。あんな遠いところから、私に会いにきてくれているのかと思うと、いつも頭が下がる。
 昨日も、機関銃のようにしゃべった。(とくにまゆさんが。)お互いの家族の話が多かった。思えばこの10年で、お互いの生活も立場も変化し、みゆまゆでの話題も、昔から比べるとえらく違うなあと、気がついた。ま、それが生きているということ。年をとったということだ。
 みゆさんに限らず、学生時代の友達とは、いくらしゃべってもしゃべり足りない。いつも、えっ?もうこんな時間?となる。とても残念だ。
 私の夢は、みゆまゆの会を、例えばトスカーナの、なーんにもない場所にあるアグリトゥーリズモで開催することだ。アグリトゥーリズモは、最近流行りの滞在型農家民宿というようなところで、一週間単位くらいで滞在するのが普通である。どのアグリトゥーリズモも、間違いなく不便で、このうえなく退屈な場所にあり、そこの農家でとれた野菜なんかで作られた料理を堪能したり、することもないのでただぼーっと、のーんびりしましょう、というスタイルの旅ができる。そんなところへ夫と行っても、楽しくも何ともないわけで、ここはやっぱりしゃべってもしゃべても話のつきない女友達と行くのに、うってつけの場所ではないかと思う。想像するだけで楽しい旅だ。一週間もしゃべりつづけたら、のどもガラガラになるとは思うが。
 アグリトゥーリズモでなくとも、みゆさんとこの次旅行に行けるのは、いつのことかねえ、と昨日も話した。子供が大きくなって、やっと手が空いて時間もできたら、また旅行したいね、と話した。そのためにも、お互い元気でいなくちゃね、と、話題がとにかくババくさいのが、ここのところのみゆまゆの会だ。
 ミッドランドスクエアというところへ、昨日、私は初めて行った。それも、山に住む友人に連れられて・・・(みゆさん、ごめん。)そのミッドナイトではなくてミッドランドの中にあるお店の、ロールケーキが美味しいから買って帰ったら、とこれまた山から出てきた友人(みゆさん、すまん。)に勧められ、行列にならんだ。うちは夫婦二人だから大きいのは買えないので、カットしたのを買って帰り、夜、夫と食後にいただいた。
 みゆさんのおっしゃるとおり、中のクリームがとても美味しかったですよ。人里に住みながら、町の流行にウトい、不良の友人に、どうぞまた会いにきてくださいませ。