ミラノ郊外報告

      
      


 朝、ミラノ在住のナオさんから電話がありました。夏の間は毎年、子供たちを連れて一時帰国し、エネルギー補給されています。
 留学中、イタリア在住暦の長い彼女には、本当にお世話になりました。助けてもらうことばかりでした。
 「んでハマちゃん、(←私の昔のあだ名。)夏はどうするの?」と訊くので、「もちろん行くよ。」と答えました。一体、年に何度行ってるの?まだそんな在日イタリア人の生活をやっているの?よく行ってるわりにミラノには顔出さないね、私たち家族を避けてるの?そんなに行って、旅費がバカにならないでしょう、イタリアに家を買って、いないときは貸しに出したほうがいいよ、等々と言われ、それでは300万くらいで(ちなみに単位は¥です。)ナヴィーリオ(ミラノの昔の運河が残る超人気エリア、スノッブで粋な界隈。)あたりで、どこか家を探してくれ、と言うと、アホか、と言われました。
 ナオさんちの子供たちが、いつの間にか高校生、中学生、小学校最高学年(ちなみにイタリアは5年生まで。)になっていて、ひゃー、とびっくりしたり。町の近況報告としては、私の住んでいたアパートの大家さんの息子パオロが、とうとう結婚したの、お相手は東欧のどこかの国の人なんだけどねー、でそのパオロがこの間、ノヴァーテ市(ミラノ郊外の私の住んでいた町。)の市長選挙に立候補してねー、奥さんと町のいたるところにテントなんか立てて選挙活動がんばって、みごと数票を獲得したよ、とか、ミラノの家賃が高いせいで、ノヴァーテにまで人が流れてきて、家もすごく増えてずいぶん様子が変わったよー、とか、ノヴァーテにもついにホテルができたから泊まるところはあるからねー、とか、私を可愛がってくれていたルーマニア人のおばさんは、昔からちょっと変わった激しい人だったけど、最近ではさらにぶっとんでもう手のつけられない人になってしまってるよとか、ま、私以外の人にはどうでも良い話。
 そうそう、2015年だったかな、ミラノでエキスポがあるらしいよ、ハマちゃん来てね、一緒に行こう、と言ってくれたので、じゃ、そのノヴァーテホテルを予約しといて、とお願いした次第。夫に、「2015年、私はミラノエキスポに行ってくるよ。」と言うと、いつの話じゃ、と一蹴され。だから2015年って言ってるじゃん。
 アホな会話って、愉しいねー。