きちんとご挨拶

 今日、夫のところにレッスンに来た生徒さんが、玄関先でいた私に気づき、挨拶してくれました。「おはようございます。」私は彼に、「こんにちは。」と返しました。午後3時だったからです。
 音楽業界では(おそらく芸能界でも)、挨拶は、朝に限らず昼だろうが夜中だろうが、おはようございます、を使います。大学院に在籍しているときに、指揮者に「こんにちは。」と挨拶したら、「この業界ではおはようございます、でしょ?知らないの?」と言われました。知りません。
 それからもずっと私はこの習慣には馴染めないでいるので、昼間に会ったらこんにちは、夜ならこんばんは、と使い分けています。当たり前です、夜におはようございますなんて、どう考えてもヘンでしょう。
 という私のほうがオカシイと、音楽の世界の人(のつもりになっている)人は言うのだよ。そして今日の彼のように、午後3時におはようございます、と言うのだよ。ぜんぜん早くないぞ。何時に起きたんだ?規則正しい生活をしないと、声なんか出ないぞ。(そのわりには、よく出ていたな。素晴らしいぞ。)ともかくそんなおかしな挨拶、おばちゃんは認めないからね。あんたがこんにちは、ときちんと挨拶するまで、何度でも繰り返したりしちゃうよ。なんたっておばちゃんだからね。
 
 今日の朝刊に、87歳になるドイツ人指揮者のインタビューがありました。眼光するどい、そのおじいさん指揮者と(失礼。)来月早々、夫はコンサートをやります。夫よ、大丈夫か?まったく畑違いのドイツの音楽を、あんなに細かそうな指揮者と(またまた失礼おばおば。)、果たしてやれるのか?
・・・って、どんな曲かも知らない私に、言われたくないよねー。