バロメーター?

 先日、テレビで、今では政界を引退した元大物政治家のインタビューをやっていました。かつては首相も務めた人ですから、インタビューする側もすごく緊張しているのが伝わってきます。その政治家が部屋に入ってくるところから、すでにカメラはまわっていました。久々にテレビに映しだされる姿を見て、うわあ、年とったねえ、というのが、夫と私のそのときの印象。
 新しい政権に変わったら、どういう風に政治は、世の中は変わると思いますか、と、まあありきたりの質問に、彼が答えはじめて、さらにびっくりしました。声が、すごく若いのです! 
 インタビューの内容はそっちのけで、その元政治家が話す声のハリ、トーンの高さに驚いて、今度は、若いねえ、この人すごいねえ、と言い合いました。画面で見る姿と、聞こえてくる声が、同一人物とは思えなくて、不思議な感じでした。
 口の悪い夫が、「こいつ、まだ生きるな。」と言いました。うん、そう思う。
 精神的に落ち込んでいるとき、声にも元気がなくなってしまいますが、声って、健康状態もあからさまに判ってしまう気がします。とくに政治家は、選挙のときなどに、大声張り上げている映像なんかをよく見ているので、(あるいは国会で大声出してるときとか。)それを調子の良いときとしたら、「あら、調子悪い?」というのは、とても判りやすいような気がしますが。
 政治家の体調って、極秘事項らしいですけどね。あの人、ヤバそう、とかいう話になると、このときぞとばかりに、ひきずり降ろしてやろうとする人が、たーくさん待ち構えているんでしょうね。
・・・音楽の世界も同じようなもんだったりしてね。