もうひとつの郷に入れば

 すっごいテンション低い連休を送っている。盛り下がりナンバーワンの自信あり。
 
 このところ、イタリアの3つ星、4つ星ホテルに宿泊すると、そのバスルームで、ある札をよく目にするようになりました。
 ホテルのタオル、でっかいバスタオルから、ハンドタオル、イタリアにはビデ用のタオルもありますが、たしかにあれを一晩で全部使っちゃうかというと、そうでもなくて(とくにビデ用。)、そんな使ってないタオルまで全部毎日とっかえて(しかも世界中のホテルで。)、きれいなそれまで洗濯していたら、どれほど環境に負荷がかかるか、考えたことがありますか、と言うのです。んで、使わなかったタオル、あるいは連泊する場合、ちょっと使ったけれどもう一日使ってもいいよ、というタオルは、ぜひ環境を守るために、取替えなしにしてくださいな、というのです。
そこで、部屋の掃除に来たメイドさんが、どのタオルを取り替えるのか判断できるように、取り替えてほしいと思う使用済みのタオルは、床に落としておいてください、それがあなたの意思表示になりますから、と書かれてあるのです。
 使わしてもらったタオルを、土足で歩き回っている床に落とす、というのが、出来ない。でも落としておかないと、替えてもらえない。
とりあえず、替えてほしいタオルをきれいにたたんで、そっと床に置いてみた。なんかヘンだ。これではかえって「まだ使います」風に見えないこともない、みたいになってしまった。ああ、かといってグシャッと床に落としていたら、母に叱られそうだ。
 昨日の土足で云々、という感覚と、これはおそらく関係していると思われるが、日本のホテルでは、この方式、採用されないように思う。発想としては、悪くないと思うけどね。