パッチョの謎

 この間から気になっていることがある。
よく買い物に行く、○越星が丘店の地下のグロッサリーにある、お魚売り場で最近発見した。

 パッチョって何だよ?かつおたたきパッチョに天然平目パッチョ、きはだ鮪パッチョって・・・
 いやいやわかってるよ、そのすぐ下には、みんながカルパッチョと呼んでいる、洋風刺身(?)のパックが並べてあるから、これのことだということは。
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  そもそも、魚の料理をカルパッチョと呼ぶこと自体が間違い過ぎている。本来、カルパッチョは生の牛肉の料理なのだ。画家のカルパッチョのお気に入りのメニューだったから、とか、そのカルパッチョの描く絵画には赤がよく使われていて、生の牛肉の赤と彼の絵の赤がよく似ているからとか、そんな説も聞いたことはあるが、本当かどうか、定かではない。しかしとにかく、カルパッチョが魚料理ではいかんのだ。
 魚を生食する習慣のある日本人が、刺身を洋風に仕立てて食べることを思いついたとき、きっと食材が生つながり、ということで、カルパッチョと呼んでみたのだろう。そこまでは百歩譲って許したとしても、パッチョは、パッチョだけでは・・・
 日本で、ひとり歩きしているように思われていたカルパッチョが、三越○が丘店では、さらにパッチョへと進化を遂げ、もはや独走態勢。