リトルチャイナ南翔

 ブログを読んで私の腰痛の経過を知って、おそらくは心配してくださって、お昼まえにご近所のFさんから、Telあり。「今、八坂の前にいるんだけど、お弁当、買って行こうか?ひじきの煮物とか、欲しくない?」と、気をつかってくださって。でももうお昼の準備すませてしまっていたから、せっかくのご厚意だったのにお断りするみたいになって、申し訳なかったのでした。ありがとうございます。ああ、今、八坂の前から電話してくれてるんだあ、と思うと、すごくおかしかったんですけど、本当にうれしかったです。
 先週の金曜日(←13日の金曜日)、11月生まれの何人かの誕生会と称した飲み会が行われました。場所は、うちのちかくの図書館通りにある中華のお店、南翔にて。(ご町内のみなさま、郵便局の交差点のすぐ南です。)以前、ポーちゃん(モンゴル人テノール歌手)に連れていってもらったお店です。
 このお店、すごくはやっているとは言えない感じなのですが、私は美味しいと思います。外国で食べる中華の味。日本人向けにアレンジされている中華が多い中で、我が道を行く、といった姿勢なのか、はたまたこれしかできましぇん、なのかはわからないけれど、私はここの味、好きだなあ。
 この日もいろいろ、たくさん食べました。餃子も4種類あるの全種類と、きゅうりのニンニク風味の和え物みたいなの(これ、すっごく美味しい。)、唐揚げも美味しかったですし、めずらしいものでは、押し豆腐のサラダ(豆腐を麺状に切って、中華味のソースがかかった冷たいお料理)、干し高菜にお肉がのった、あんかけのメニュー(名前がわかりません。)などいただきました。めずらしいメニューはすべて、世界中を歩いたTさんが、中国で食べてこれがおいしかったのよー、という料理で、私には初めてなものばかり。デザートにいただいた、ココナツの蒸しまんじゅう(名前、違うかも。)も、すっごく美味でした。
    

 味もさることながら、お店もぜんぜん気をつかわなくて良くて、この日、ここを選んだ理由も、じつはそういうところにあったりして。すごい飲ん兵衛ばかりが、時間を気にせずに騒げるところって、なかなかないので。
 お店の奥さんも、厨房で働く方も、みなさん中国人。夫の話によれば、中国の人は一家(あるいは一族)のなかで一番優秀な人間を、一族総出で教育を受けさせ、その後外国へ送り、送られた側も一家(一族)の期待を一身に背負って、異国での成功を目指し、それが成し遂げられたときに祖国から家族、親戚全員を呼び寄せて、みんなで外国で暮らすのだとか。つまりハングリー精神が違うのです。このお店の人たちがそうなのかどうかはわからないけれど、やっぱり家族経営のあたたかさがあって、私は異国で頑張っている彼らを、すごく応援したいと思う。
     

 なのでまた行きます。餃子のメニューに書かれた、安心第一の文字。わざわざそう書かれてあると、逆に不安をおぼえたり。(いえいえ、そんなことないですけど。)帰りに渡してくれたサービスチケットを見ると、「土日、祝日、平日にご利用いただけます。」とあって、いったい使えない日はいつだ?と考えたり。中国人ならではの、たのしいセンスもいっぱいです。