ガレリアコンサート

 今朝は、文化の家でおこなわれたガレリアコンサートを聴きに行ってきました。ホールからすぐ出たところの、ロビーというのでしょうか、広い空間を使って、わりと気楽に出かけられるコンサートが催されていることは知っていましたが、すぐ近くに住んでいながら、聴きにいくのは今日が初めてでした。なぜ行ったのかというと、今日はポーちゃんが出演するから。
 クリスマスがちかいこともあって、コンサートはクリスマスソングや、「こびとのくつや」のお話の朗読なども。即席に作られたようなコンサートの場所は、想像していたよりもたくさんのお客さんがいらっしゃいました。名古屋では、「入場無料」というキーワードがいかに威力を発揮するか、ということを知った思いでもありました・・・
 ちびっこも大歓迎のこのコンサート、いちばん前にはカーペットのようなものが敷かれたスペースがあり、椅子に座って聴けない子や、あるいはちょっとゴソゴソしてしまう子などはここを使ってください風なのがやさしいと思いました。普通のクラシックのコンサートは、何となく子供厳禁ぽい雰囲気がありますが、小学校に入ったら、どんどんコンサートに連れていくべきです。そこで音楽を聴くマナーなんかも、きっと学ぶのです。それに何より、たとえ音楽がわからなくても、途中で寝てしまったとしても、そういえば子供のとき、○○のコンサートを聴きに行ったよな、という、コンサートホールに足を運んだ記憶を持っていること自体が、すごく大事なことだと私は思います。
 正直、普段、私が聴きに出かけるコンサートではまったく見かけない客層のコンサートでしたので、いろいろと新鮮でした。というのも、いわゆる一般の人が良しとするもの、というのか、素人の方々はいったいどこを聴いているのか、ということが、もはや私にはわかりません。なのでそこらへんもそれとなく観察。
 「こびとのくつや」の朗読のときは、お話のシーンに合わせたような雰囲気の挿入歌が入ります。この日のために作曲されたものや、オペラなどから引っ張ってきた曲など。音楽が入ってしまうと、私の場合はそちらばかりを聴いてしまって、結局、こびとのくつやのお話の細かいところはわからないまま終わりました。
 サンタクロースの格好をして登場したポーちゃんは、風邪をひいていたらしいのですが、相変わらず、やわらかく豊かでうつくしい歌声。もっともっと聴いていたかった。
 自分が風邪をひいた理由を、「サンタさんはそりに乗ってやってきたから、風邪をひいてしまったんだよ。」と言えばよかったのに、「馬に乗って(←と言ったところがさすがモンゴル人です!)やってきたから、風邪をひいちゃった。」というようなことを、ポーちゃんがたどたどしい日本語で(失礼。)話したため、みんなには何のことかわからず、全員がぽかーん。お客さんの頭の上に???が浮かんでしまい、みなさん、今、ここ、笑うところですよ、とフォローを入れたかった瞬間でありました。
 何というか、ヘンなクラシックのコンサートと違って、害のないコンサートでした。音楽は消えてなくなって、でもみんなとてもよろこんで帰っていくのが、とてもいいと思いました。