つぎはぎオペラ

 ああ、テレビのない生活。今朝、夫はケー○デンキの広告を食い入るように見つめておりました・・・

 夫の通う大学では、生徒さんたちの間でインフルエンザが再燃しているようです。折りしも明日は、某市にて、オペラの引越し公演。出演する予定の生徒さんが次々と倒れ、代役たてまくりのようです。さいわい先週末、2日間にわたって同じ公演を、ダブルキャストでやりました。ダブルっていうか、本来、ひとつの役は一人の人間が最初から最後まで歌いとおすものですが、一本のオペラを前半、後半で分けて、同じ役なのに途中で歌う人が代わり、さらに一日目と二日目ではまた違う人が歌います。つまりひとつの役をやる人が、4人もいるのです。本来、こういう世界は実力のある人間のみが選ばれても当然、と思うのだけれども、どの生徒にも平等に発表の機会が与えられるように計る、学校とはそういう場所でなくてはならず、教育とはそういうものらしい。
 なので、○○役の前半を歌える人がAさんとBさん、後半を歌える人はCさんとDさんというふうに存在するらしく、上手い具合に、AさんとCさんがインフルエンザにかかったので、BさんとDさんでどうにか公演は可能、ということらしいです。これがAさんとBさんとか、CさんとDさん、の組み合わせでインフルエンザになったりしたら、大変なことだったなあ、よく上手い具合におさまったよなあ、とヘンなところで妙に感心する夫でありました。
 今朝、またもうひとり、別の役の人が沈没・・・でも大丈夫、もうひとり、代役はいる。「ほんとに上手いこといくよなあ。また○○役の子だったら、もう代わりはいなかったもんなあ。」と、夫、感心しきり。
 こんな事態になってくると、出来が良いとか悪いとかではなく、とにかく公演を実現させることが目標、みたいになってきます。
どうぞこのまま、明日までもちこたえますように。
合掌。