ミモザの日

cucciolo-mayu2010-03-08

 今日は3月8日だから、イタリアではFesta delle donne 女性の日ではないかしら。きっと街には、黄色いミモザの花を手にした人が歩いていて、それを目にした途端、あ、春が来た、と誰もがふっと、心軽くなる日・・・と想いめぐらすだけで、私の気持ちまでぱっと黄色くはなやぐような。

 昨日の冷たい雨のなか、私がすごく憧れている庭のあるお宅では、すでにミモザの花が満開。どんよりとした重たい空の下、体調も気分もすぐれなかった私は、その黄色にとつぜん励まされた。たぶんそれで、どうしようか、とずっと迷っていたうちの庭の木を、「やっぱりミモザにしよう」と、決めた。
 うちの庭の、まったく正面にあるソヨゴの木は哀れなもので、6、7年まえからずっと、黒点病とか、黒星病とかいう病気にかかっていて、さっぱり良くならない。何度も踏みとどまったけれど、いよいよアイソをつかしてその木を取ろう、と決めたものの、次に植えたい木が見つからなくて、たちまち一年以上が過ぎてしまった。
 真っ先に思いついたのがミモザだったのだけれど、「ミモザはダメよ。もんのすごく大きくなって、ホントに困るんだから。」というミモザ反対派の意見を多く耳にして、第一候補が却下されてしまってから、もうどうしてよいのかわからなくなってしまった。
 大きくなってもいいや。困ったら困ったときだ。ミモザは昔から大好きだし、イタリアの記憶ともつながっているし。樹力、という言葉があるのかどうか知らないけれど、自分にはたぶん、そういう力を与えてくれる種類の植物だと、昨日、雨もよいのなかで思ったから。