サクラ、サク。 2

     

 やっと晴れました。
近くの川沿いにある桜並木は、もうずいぶん咲き始めた感じ。今日は風がめちゃめちゃ強くて、気温もあまり上がってないようですが、花冷えとはこういう日のことをいうのでしょうか。

 今晩は食事に出かけます。桜の季節にぴったりの、おめでたいお祝いの会です。

     


 先日、合格したもう一人の生徒さんは、なんと37歳男性。ちなみに独身、花嫁募集中。(←最後の部分は、私が勝手に。)本業は、お寺のご住職さんで、もうこれだけで、しっかり「ドラマ」でしょう。

 「あの子はずっと昔から、音大に行きたかったんですよ。」と、いつだったか、その方のお母様からうかがいました。生徒さんご本人さんは、非常にマジメで、腰が低い方で、あまり多くのことをべらべらとはしゃべらない方なので、こちらからもあれこれと訊くこともなく、ただ淡々とレッスンをする感じできましたが、自分より半分の年齢の人たちとのぞむ受験を決意するには、きっといろんな思いがあったことでしょう。大変に頭の良い方で、一年足らずの準備期間での合格は、お見事でした。

 レッスンの細分化というのでしょうか、ピアノはこの人、ソルフェージュはあの人、というふうに、それぞれのレッスンを知り合いの方々にお願いをして(「餅は餅屋」というやつです。)、そのなかのある先生の言葉を借りれば、「みんなで寄ってたかってレッスンされて」、ご本人はさぞ大変だっただろうと思います。
 そんなわけで、大変に外野がうるさくて、試験の前から、「やっぱり受かったら、お祝いの会、やったほうがいいわよねえ。」ということでオバサンたちの意見はまとまりました。「でも、落ちたら・・・どうする?」なんて話をしていたら、ノリのいいお母様が、「あらあ、落ちてもやりましょうよ、残念会。」とおっしゃってくださって、本人そっちのけで、どんどん計画されていた今日の会。お祝いの会になってよかったわ。