なんだかさあ・・・

 午後、近所のおいしいお魚屋さんへ、自転車で走る。トロを買って、今日は手巻き寿司にしよう。
 
 その帰り、下校途中の小学生の大群に遭遇。ぴーちくぱーちく、ワーワーギャーギャー、それはもう、すんごいにぎやかさ。歩道いっぱいになって歩いている彼ら、近づく私には気づいてくれない。
 交通のルールから言うと、歩道を自転車で走っている私のほうが間違っている。かと言って、私が車道を自転車で走ったら、人生は即、終わる。
 チャリチャリチャリ〜とベルを鳴らしながら、「ごめんねーー、ちょっと通してねーー。」とおばさんは大声でさけんだ。それに気がついて、「おい、自転車がくるぞー!」と、邪魔になっている友達に声をかけてくれる男の子。かわいいではないか。
 かと思ったら、だれかが、「聞こえん、聞こえん。耳が遠くなってまった。」とバリバリ(←もはや使われない言葉です。)の名古屋弁で返す。本人は憎まれ口のつもりなのかもしれないけれど、話し方がまだ幼くて、どこか可愛気があって、思わずぷっと吹いてしまった。

 このまま、この子たちが何年かしたら、夫がいつも帰宅途中に戦っている、決して道をあけてはくれない憎たらしい中学生(車が通れないのでクラクションを鳴らすと、コブシを振りかざして追いかけてくる中学生。そんな行為を許してはならん、と車を降りて行って叱りつける夫、にビビッて、その場は固まるが、夫が車に戻った途端、またわーわーさけびながら追いかけてくる中学生・・・という、初老男性一名と若き中学生群によるあの戦いは、いまだ懲りずに継続されているらしい。ご苦労なこった。)になるんだなあ、と納得がいった。