再会

     

 昨日ははるばる遠くから、学生時代の友達が遊びに来てくれた。彼女が第2子出産前に会って以来だから、一年以上会ってなかったことになる。昨日は、前回会ったときにはおなかの中にいたおチビちゃんと初対面。すっかり上手に歩けるようになっていて、一時も目が離せなくて、それはそれはたいへんなのだった。

 人生いろいろ。年齢からいえば、わりと遅くに子供を授かった彼女。動き回ってハラハラしどおしの子供の動きを常に視界に入れながら、更年期のような症状はないか?という話になって、お互い若い頃とは違う自分の体調の変化を披露しあう。私たちもそういう年齢になったのだ。

 そのあと一緒に出かけた大型ショッピングセンターの薬局で、乳飲み子のような幼い子を抱いて、「命の母」を購入する彼女の姿を、不思議な気持ちで眺めた。私は昔から、結婚適齢期はないが、出産適齢期というものはある、と思っていた。そして昨日、子育て適齢期というものも絶対ある、と思った。若いときの体力は、おそらく子育てするために備わっていたのだ。なのに私の場合、その元気を外国で遊ぶことに費やしてしまった。バチが当たってもしょうがない人生かもしれない。
彼女とは、「あんたが子供の世話から開放されたとき、私はダンナの下の世話で大変かもねー。」とブラックな会話を交わしたりなどして別れた。

 その問題の(?)夫は、昨日が誕生日で、夜、生徒さんたちからいただいたというプレゼントをかかえて帰ってきた。開けてみたら、中身はタジン鍋。昼間行ったショッピングセンターの売り場に、この変わった形の鍋がズラリと並んでいるのを傍目に見ながら、こんなおっされ〜な鍋が流行ってるんだなあ→こんなに流行ってるんだから、おっされ〜なだけでなくて、使ってみてもいい鍋なんだろうなあ→でもイマイチ、調理法がわからないなあ→どうしていいのかわからないのだから、自分が使うことはないのだろうなあ・・・とぼんやり考えていたその数時間後、そのモノずばりがわが家に届いたので少々びっくりした。使い方、調べなくちゃ。知ってる人がいたら、ぜひ教えていただきたい。
 それにしても、なんで夫の誕生日プレゼントが鍋だったのだろう?でもこういう今ひとつ?なプレゼントって、私は愉しくて好きだ。(って、別に私へのプレゼントではないけれど、結果的に私が使うことになると思う。)
 夫には、もう何も頑張らなくていいので、タジン鍋も自分で使わなくていいので、とにかく元気で、愉しんで生きていってほしいと願うばかりだ。