年の瀬です。

 夕方から、えいやっ!と年賀状の印刷を一気にやった。我が家のものではない。うちはまだ私に年賀状のアイデアがおとづれていないし、第一、買ってきてもいない。今日印刷したのは、実家の両親から「年賀状つくって。」と毎年お決まりのようにたのまれていたもの。このバカ娘にして、この(バカ)親。年賀状に入れて欲しいと言って送ってきた写真は、秋に行ったトルコ旅行のものばかりだった。パムッカレ、カッパドキア・・・行ったことはないが、写真やテレビなんかで目にしたことのある、奇妙な土地をバックに、サングラスをかけてコワモテで写っている写真など、何故わざわざ選んで送ってくるのかわからないが。

    


 途中、「プリンターのインクがなくなりました。」という表示が出るので、新しいのと交換しようとしたときのこと。新しいカートリッジのキャップの部分、といえばいいのだろうか、取り付けるときにはずしたらゴミとなって捨ててしまうオレンジ色のところなのだけれど、その子がじつにいい笑顔なのだ。
 思わず私もにんまり。退屈な作業も、何だか励まされる。この笑顔を忘れてはいけない。そう思って、インクで汚れていたところをきれいに拭いた。お守りとして、持っておこうか。