気持ち悪い話

 この話、ホントに気持ち悪いから、読みたくない人は読まなくていいし、食べながら読むのはぜったいやめたほうがいいと思う。(だったら何故書く?)

 12月はありがたいことに、本当に頂き物が多くて、すっかり助かっちゃった感のある我が家なのですが。この間は、夫の友人からフィンランドのお土産にベリーのお茶と、あと名古屋にずいぶん昔からあるというドイツパンを売るお店のシュトーレンをいただきました。
 どちらもすごく美味しかった。シュトーレンは大好物だし、お茶もめずらしいもので。紅茶に何種類かのベリーが入っていて、あ、クリスマスティーかな?と一瞬思ったんだけど。クリスマスの時期に売り出されるお茶、あれ、クリスマスティーって私は呼んでるけど違うのかな?ベリーやお花が入ってたり、あるいは身体が温まるようにだと思うけど、シナモンなんかがブレンドされてたり、冬にぴったりのお茶。

 頂きものを目の前にして、シュトーレンとクリスマスティー・・・と思ってたら、ぞわぞわ〜っとした感覚と共に、私にある記憶がゆっくりとよみがえってきました。

 たぶん3年前だったと思う。ちょうどクリスマスイヴの日、イタリアからの帰りでドイツの空港に居た私。ドイツに自分が行くことはなかなかないだろうし、ましてやクリスマスにぴったしカンカンに当たっちゃうことはもう二度とない、と思ったので、シュトーレンを買ってくることにしました。空港に売られているものだったけれど、一応本場のものだし、ぜったい美味しいだろうと思ってた。んでついでに、その脇に売られていたクリスマスティーも目に入ったので、これも自分用に買って帰った。

 どちらも美味しかったよ。なんか、よくわからんけど、ヨーロッパ文化だった。それで満足したまでは良かったが、使い残したクリスマスティーの茶葉が入った綺麗な缶を、台所に放置したのがいけなかった。

 窓からさんさんとお日様の光りが入るうちの台所は、とても暖かく。クリスマスはとっくにすぎて、あ、そういえば久しぶりに、ドイツのクリスマスティー飲んでみようかな・・・そう思って缶を開けたところ・・・

 茶葉と一緒に出てきたうごめくもの・・・ウ○虫だった・・・それもけっこうな数の・・・

 要するにこういうことだと思う。きっとヨーロッパの食べ物は、とってもナチュラル、自然のままなのだ。だからお茶の葉の中の乾燥した花びらだったり、ベリーだったりには、虫の卵が付着していてもそのままなんだと思う。だけど、ドイツとかあるいはフィンランドとか、寒い国だったら、しばらく放置したところで、その虫の卵が孵化することはないんだね。それを私が今では亜熱帯か?と思われるくらい暑い東洋の国に持って帰り、更には日の当たる場所においていたために、卵がかえっちゃった、と推測するのだが。

 今度こそは!とフィンランドのお茶を前にして思う。今度こそは、早いところ飲み切ってしまうのだ、それもよーーく沸かしたお湯で、熱湯消毒でもするつもりで。それでも夫は、「それ、念のために、ガラスのビンに保管したほうが・・・」と言う。もしもまた○ジ虫が生まれちゃったりなんかしても、透明のビンならすぐに気がつくだろうから、と。

 皆さんも、くれぐれもお気をつけくださいませ。