新作

    


 先日、ひさびさに羊毛フェルト制作をやりました。

 一昨年の冬は、羊毛フェルトの教室に参加させてもらって、そこで基礎的なことだけを教えていただいたらすっかり火がついてしまい(ヘタの横好き、といいます。)、幾度かご近所の方と、キッチンでフェルトを揉んだあの日々・・・あれがウソのように、昨冬は「羊毛フェルト??それ何だった?」的なまま終わってしまったのだけど、なぜかまた突然、2,3日前から一人盛り上がってしまった。

 で手順を、もうすっかり忘れてしまっていて・・・やはり2年前の、盛り上がっていた時期に本を一冊買っていたのでそれを引っ張り出し、記憶を呼び戻しながらの、何ともこころもとない作業・・・

   

 原毛フェルトを、一層目を縦、二層目は横、と繰り返して重ねていくんですが、裏表引っ繰り返しながらやっているうちに、「はて?私、どこまで来ましたか?」となります。正の字とか、書いていきたい気分です。(正の字じゃダメだろうよ。)そしてこの作業、一度失敗すると、もう取り返しがつかず、後には戻れないんじゃないか?と初めて気がつきながら、ひとり黙々とちぎっては重ね、ちぎっては重ね・・・

 2年前に作ったティーコージーを、(ティーポットにお茶が冷めないようにがぶせておくやつです。)毎日毎日使い倒しているので、もうひとつ作りました。材料も型紙も、おととしのがそのまま残っていたので。

   
 こんな感じ。どう?

   
 リバーシブルよ。(一色ではフェルトが足りなかったため。単に材料不足ともいいます。)

 仕上がりは前回のものよりも少し薄手になってしまったけれど(明らかに材料不足です。)、ま、保温しておくのにそう影響はないと思われます。
寒い冬、お部屋でちょこちょこ手仕事するの、愉しいね。ヘタクソでもいいから、愉しければそれでいいよ。オバサンだね。

 ペパーミント色の、形のいいホーローのティーポットは、なぜかトスカーナのあちこちでよく見かけます。お茶を注いだときのキレが悪く、決して使い勝手の良いものではないけれど、形の良さに惚れ惚れとしてしまいます。私はこれを、モンテプルチャーノの、食器や生活用品などを売る荒物屋さんみたいなお店で、確か6ユーロで買い求めましたが、観光客がぞろぞろといる街に行くと、このティーポット、あるところでは8ユーロに、またあるところでは10ユーロ、さらには12ユーロに!と、どんどん値段を上げていく商品でもあります。

 イタリア人には、ほんと、正直な商売をしてもらいたいものだ。