マラソン大会

 ここのところ、レッスンに来る小学生はみんな、学校のマラソン大会のことを相当気に病んでいるようです。何がそんなにプレッシャーなのか?おばちゃんは、たかがマラソン大会、と思うのだけど、彼らにとってはそうではなくて、これが重大問題らしい。「ねえねえ、子供のときさ、マラソン大会、何位だった?」といきなり訊いてくるので、「うーん・・・ほとんどビリに近かったと思うよ。(←ホントの話。)だけどたとえビリでも、ぜーんぜん問題なく、この年まで生きてこれたから、そんなに心配しなくっても大丈夫だってー。」と言ったところで、不安な気持ちはぜーんぜん変わらないらしい。おそらく順位がつけられる、というところが、あんなにプレッシャーを呼んでいるのではないか、と思うのだけど。明日がいよいよそのマラソン大会。おばちゃんも、父兄でもないのに、見にいっちゃったりしようかなあ・・・

      

 何年か前、ミラノに行った時に、Stra Milano というマラソン大会に出くわしてしまいました。写真は、ポルタ・ヴェネツィア近く。何も知らずにホテルを出て街へ向かったので、マラソン大会が始まるや、道は通行止めになるわ、バスやトラムの交通機関は止まってしまって帰れなくなるわ、大変だったのだけど、そこはイタリア。ショーペロストライキ)にでも出会っちゃったと思えば、まあどうでもないこと。
 出場者のみなさん、中高年の方も多く、けっこうへばってました。(って、私に言われたくない?)

      
 給水ポイントっていうの?あの付近も、てんやわんや。マラソンなんて、テレビでしか観たことなかったので、選手たちが目の前を過ぎて行くだけで興奮するし、「おーっ!あれがかの有名な給水ポイントーっ!!」となって、ともかくすべてが物めずらしく。むやみにコースに近寄って写真を撮りまくったりして、かなり迷惑な観光客でした。

 夫は昔、イタリアで一度だけマラソン大会に出たことがあるのだそうです。性格上、どう考えても長距離ではなく、短距離タイプでしょう、と思われる彼は、やはり子供のころから、マラソンは大の苦手で大嫌い。なのにマラソン大会になんて出たのは、友達から電話がかかってきて、「もし出たら、お前がぜったい取れる賞があるから!」と誘われたからだそうで。
で結果は見事にビリ。でもお友達の言ったとおり、このマラソン大会には、いちばん遠いところから来て参加したで賞、という賞が用意されていて、ニホンジンの夫がこの賞をいただいちゃったそうです。
 ちなみに賞品は、サラミとハム、ワインだったとか。

 みんな、明日はがんばってね。