お気に入り

     

 今日はおとなりのたねさんのお誕生日でした。

 ここ何年か、彼女のお誕生日には、私が独断(!)で選んだCDをお渡しすることにしています。音楽の押し付けって、迷惑かしら?と思いつつも。

 今年の一枚は、ここのところずっと私がはまっている、ルドヴィコ・エイナウディのピアノの曲を。これまで歌のCDばっかりお渡ししていたので、ちょっとほっとしてもらえると思います(笑)

 お洋服を変えるように、聴く音楽も季節によって変わりませんか?(私の場合、聴く音楽は変わりますが、洋服はほとんど変わらず、同じものばかりとっかえひっかえ着ています。)その日のお天気、風のぐあい、体感温度や湿度などによって、聴きたくなる音楽って変わるものだと思っています。身体や精神が求める音楽って、自然環境に影響されるものでは?

 ちょっと早いですが、これから夏に向けて、暑さを乗り切るためのCDを、勝手にセレクトしてみました。

 写真、向かって左。カンツォーネ・ナポレターナの神様と言ってもよいでしょう、いわずと知れた、ロベルト・ムーロロ。歌が上手い、というのは、彼のような人のことをいうのでしょうね。どれを聴いても非のうちどころがない、という意味で、私にとっては、マリア・カラス、みたいな存在であります。「食欲ないわ、夏バテかしら?もうお素麺しかノドをとおらない。」というような日に聴いてみてください。すーっと涼しい風が流れてきますよ。

 ぐったりしそうな暑さに負けてなどいられない!というガッツがほしいときは、ぜひ、アル・バーノを。(写真、上)今もバリバリ活躍されている、熱唱タイプのおじさん。テノール歌手がケロケロひっくり返って仕方のないオペラアリアだって、いともやすやすと歌いあげてしまう抜群の歌唱力とテクニックは、ジャンルを超えて賞賛すべきもの、と思っています。「今日はがっつり、焼肉だぜいっ!」という日に。

 最後に、アドリアーノ・チェレンターノ。(写真、右)この人のざらっとした感触の声を、歌を、いいなあと思えるようになるまでに、実は私、何年もかかりました。でも、今はすっごくいい!!と思っている。何より彼の音楽のゆる感、というのでしょうか。イタリアの空気や人そのもの、という気がしてなりません。時間をかけて理解して、そこからぐっと好きになる。一目惚れとは違って、これもとても良いものです。「今日はもう、何にもしたくねえ。」あるいは、「ちょっと不良になりてー。」という気分のときにどうぞ。

 音楽って何を聴けばいいのかわからない、という人がけっこういます。難しく考えずに、もっと自由でいいと思うのだけど、そう言うと、余計わからなくなるみたい。なので、私が気に入って繰り返し聴いているものを、おすすめしてみるのもいいのかなあ、と、最近思うのです。

 今日で震災から一ヶ月。夕方、また大きな余震があったようですね。その後つづく数え切れない地震は、余震の余震?状況が一進一退をくり返すのって、本当に精神的にもまいってしまいますね・・・
 どうか、静かに、静かに・・・