2011年春 トスカーナの旅

     
 これまで私の旅の行程を、詳しく紹介したことってなかったなと思って。なのでこの間の旅では、どんな風にまわったか、簡単にエピソードもまじえながらご紹介。(って別に知りたくないか。)

・1日目
 ルフトハンザ航空にて、フランクフルト乗り換えでミラノまで。同日の夕方ミラノ着で、この日はミラノの安宿に宿泊。
(フランクフルトの空港で、日本人の20代と思われる女の子に「あの、あの、ひょっとしてミラノのリナーテまで行かれるんですか?」と訊かれる。「はい、そうです。」と答える。「あの、あの、それで空港から中央駅までのシャトルバスに乗るんですか?」と訊かれる。「はい、そうです。」と答える。「あの、あの、私、中央駅の近くの、ホテルミケランジェロまで一人で行かないと行けないんですけど、ど、ど、どうしたらいいですか・・・」と言うので、「ミケランジェロなら、私の泊まるホテルの通りに入る角のところですよ。」と説明し、アワをふきそうになっている彼女を、ホテルミケランジェロまで送り届けることになる。到着後はお腹の調子がヘンで食欲がなく、夕食は抜こうかな?とも思っていたが、泊まるホテルの隣りの、赤いネオンがともる「もみじ」と書かれたお店が目にとまり、そこで野菜炒めとチャーハンを食べる。「もみじ」なのに中華。一応、日本料理もやってる風ではあった。イタリアに着いていきなり中華、というのもどうかと思いながら。)
・2日目
 電車でフィレンツェへ。フィレンツェ泊。
フレッチャという速い電車ができて、ミラノ〜フィレンツェが2時間足らずなんて!昔は3時間くらいかかった気がするけど。この日はフィレンツェからバスでフィエーゾレの丘へ向かう。めちゃめちゃ小さい町だから、とタカをくくり、地図を持たずに行ってしまい、迷子に。結局、何も見れないうちに雨が降り出し、そのままフィレンツェに戻る。バスの着いたサン・マルコ教会のとなりの美術館で、フラ・アンジェリコでも観て帰ろうということになったが、美術館はすでに閉館していた。夕食後、ホテルへ帰る道すがら、下痢の発作にみまわれたため、通りすがりのバールに駆け込み、トイレを拝借する。あと10秒おそかったら・・・と思うと冷や汗が。トイレに閉じこもったまま、腹痛と格闘。下痢の波は容赦なく何度も押し寄せるため、かなりの時間、トイレを占拠。「なかなか出てこないから、パンツ洗ってるのかと思ったー。」と夫に言われる。3連敗の一日。)
・3日目
 フィレンツェから、バスでグレーヴェ・イン・キアンティへ。グレーヴェ泊。
(初のキアンティ地方をめぐる。前日に比べれば、天気も運もずっと良い日。「キョウ、下。デモ、アシタ、キット上!」と獄中で語った、青森かどっかの公金を使い込みしたペルー人女性、アニータ・アルバラードの言葉は本当だったね、と夫と話す。下痢がつづくので、このままではいかん、と思い、ビオフェルミンを飲み始める。そのためか、この2,3日後からは、逆に便秘気味に傾く。なかなか思い通りにはいってくれない私のおなか。)
・4日目
 グレーヴェのとなりの村、モンテフィオラッレまでお散歩。グレーヴェ2泊目。
(この日はメーデー交通機関が動かなくなる日。よって遠足に出かけることにするが、トスカーナの田園のなか、なんと遭難。←詳しくはまたブログで。)
・5日目
 グレーヴェから、バスを乗り継ぎ、モンタルチーノへ。
(日に一本、あるいは日に2、3本?みたいなバスを乗り継ぎ乗り継ぎ、奇跡のバス移動。「ひょっとして私たち、旅の達人かもね?!」などと、夫と自画自賛しあう。が、身体はキツかったー!今でもこの日の綱渡り的移動が成功したことが信じがたいほど。「自分で自分を褒めたいと思います!」)

     
・6日目
 モンタルチーノからタクシーを使い、サンタンティモ修道院へ。その後同じタクシーで、バーニョ・ヴィニョーニへ。バーニョ・ヴィニョーニ泊。
(前日の移動が身体にこたえたのと、バス便の少なさのため、この日はタクシーを使うことに。「やっぱりタクシーはラクですなあ。」などと夫と言い合う。数年前、モンタルチーノからタクシーを使ったときのドライバーがすごくイケメンだったので、彼の電話番号をずっと大事に持っていた私。が、この日現れたドライバーは別の人だった。撃沈。サンタンティモ、バーニョ・ヴィニョーニについては、またブログで紹介したいと思います。)
・7日目
 バーニョ・ヴィニョーニからバスでシエナへ。その後シエナから電車でフィレンツェへ戻る。フィレンツェ泊。
(後ろ髪引かれまくりながら、オルチャの谷を後にする。フィレンツェに着いてから、常設のノミの市に出かけたが、うっかりしていて昼休みの時間に行ってしまい、全部の店が閉まっていた。「昨日がいい日だったから、今日は良くなくても仕方ないね。」と、またここでもアニータの言葉を再認識。)
・8日目
 電車でミラノに戻る。ミラノ泊。
(ミラノはこれと言って目新しいこともなく。が、この日はめずらしく、サンタンブロージョに行ってみることにする。ここがすっごく良かったので、調子にのり、つづけてサン・ロレンツォ教会にも足を向けたが、夕方ですでにしまっていた。私の運気には、一日のなかでも、上、下、の激しいアップダウンがあることを悟る。)
・9日目
 ミラノでのんびり。
(旅の最終日、なんとかっちゅう労働組合ショーペロストライキをやった。最後の晩くらい、とリストランテを予約していたので、そこに向かおうと地下鉄の駅に行ったらこのショーペロにあってしまう。で仕方なく、予約した店は断念し、中国人2世がやっている、がしかし、毎晩イタリア人常連客でいっぱいになるという、いつも行く不思議なオステリーアで食事。旅の最後にしちゃあ、ちょっとしょっぱい仕打ちだった。)
・10日目
 帰国の途へ。

 以上が、今回のcucciolo な旅。いつもこんな感じで、訪れる街に1,2泊しながら、のんびり旅をしています。