メルヘン京都 一日目
京都嵐山の、竹林の道。
お分かりになるでしょうか?竹・人・竹のならびを・・・
前回の京都の旅から、次は嵐山?なんて言ってたので、個人的にも一番期待していたのがここ、嵐山でした。天竜寺も、紅葉はすごくきれいだったのだけれど、いかんせん、紅葉を見に行ったのか、人を見に行ったのか、よくわからないような状態で・・・ちょうど紅葉が見ごろの時期だったので文句は言えないのかもしれませんが、嵐山一帯、あそこ、良くない観光地化の仕方してますねえ・・・風情も何もありゃしない。
というわけで、そそくさとバスで大覚寺へ。本当は嵐山から南に位置する鈴虫寺に行くバスを待っていたのですが、先に大覚寺に行くバスが見えたので、それに乗っちゃった!まったく無計画なメルヘン旅行なのでした。
移動して正解!静かなお寺で、やっとほっとできました。うつくしいお庭や、建物内部の宝物を鑑賞しながら、渡り廊下をぐるぐる回ります。
大沢の池をのぞむ眺め。色づく紅葉はもちろんうつくしかったけれど、私が今回の旅行で一番ぐっと来たのは、里の秋といった風情の、この風景だったなあ。ネが田舎者なので、こういう寂れた感じの景色の方が、自分のなかに持っている子供の頃に見た原風景にちかい気がします。
けっこうじっくり大覚寺を堪能したら、あら、もう日は傾きかけており。鈴虫寺へ急がねば!バスはあきらめて、タクシーを使いました。
長い石段を登る頭上には、もみじの赤。
鈴虫寺、一年中鈴虫が鳴いているんですよ。温度管理をしっかりしているそうです。鈴虫の鳴くお部屋で、お茶とお菓子をいただきながらお説法を聞きます。この日最後のお説法のグループに、ぎりぎり間に合った!
さっきの石段を上がりきったところにある、わらじを履いたお地蔵さんに、何かひとつお願いごとをすると叶うそうです・・・といわれても、私、とくに願いごとってないなあ・・・幸せなことですね。
バスで宿のある四条大宮まで行き、夜は居酒屋「きてや」さんへ。2005年のプーリアの旅のとき、偶然知り合ったおばちゃんの息子さんがやっているお店です。
メルヘンメンバー、みんな居酒屋メニューが大好きなのだと思う。すごく気に入ってくれて、連れていった私もすごくうれしかった。
きてやのおばちゃんと会ったのは2年ぶり。思いがけないこともあったみたいだったけれど、お元気で良かった。会うたびに、いっぱいパワーをいただいて、ずっと若いはずの私のほうが、勇気づけられるばかり。おばちゃん、ありがとう。