同窓会 (ってか、ほぼメルヘン)

 今日はイタリア旅行のお話はお休みにして。

    

 三重県の、榊原温泉口駅にて。桜の花がまだ散らずに残っているのは、このあたりの空気がひんやりしていたからでしょうか?のどかな里山の春、という風景は、何より心を癒してくれましたし、旅情ムード満点でした。駅のホームにたたずむのは、大学時代の同級生たちです。

 この週末、大学のプチプチ同窓会があり、一泊で出かけてきました。

 半年くらいまえに突如浮上した、今回の同窓会の計画は、当初、犬山温泉で行われるはずだったのが、いつのまにやら三重県の美杉リゾートに変更になっており。全体的に何やらふうわりした空気が漂っていましたから、なかなか友人に声をかけるのも、どこまで誘ってよいものか、思案いたしたりしまして。家族や子供、仕事など、諸々都合がつくメンバーとなると、いつも一緒に旅行しているメルヘンメンバーのほかに、2名が出席ということになりました。

 かと思ったら、当日、待ち合わせ場所で知らされたのが、幹事欠席の事実!というわけで、フタを開ければ、ゲストを1名お迎えしてのメルヘン旅行、みたいなことにあいなりました。

    

 美杉リゾートでは、温泉に入り、松坂牛のしゃぶしゃぶを食べ、夜桜見物ツアーに参加して、桜の見事さのみならず、里山の星空のうつくしさにため息をつき、さらには真っ暗闇のなかに出没する、ものすごい数の野生の鹿に出くわして興奮し、部屋に戻れば、夜中までお酒やお菓子をやりながら、まあ、しゃべるしゃべる・・・つまりオバサンが楽しいと思うこと、全部やっちゃったわけです。

 で、その翌日、お伊勢参りに行くことになり、朝、榊原温泉口の駅で電車を待つ友人たち。彼女たちの目がテンになっているのは、その先に、不思議な景色が広がっていたからであります。(2、3枚目の写真。)駅の近くに、純金大観音とかいう看板があったのは、どうやらこれのことらしい。ついでに自由の女神と、ミロのヴィーナス、その隣は、ナントカのニケだっけ?すごいな、三重県。愛知県にて時々観る三重テレビのセンスそのもの。


    

 すぐ前のお宅にすんでいらっしゃる方、お気の毒に思います。窓を開ければ、毎日こんな景色なんて・・・私なら、そんな人生はいや。


    

 お伊勢さんはものすごい人でした。日曜日だし、季節もお天気も良いし、みなさん、出かけたくなりますよね。このあいだのイタリア旅行のときもそうだったのですが、私、雨女の名を返上したかもしれません。


    

 人さえ少なければ、神聖な雰囲気とか、木々の緑のマイナスイオンとか、何かの不思議なパワーとか、絶対に五感にびんびん来そうな場所だと思うのですが、喧噪のなかですと何もかもがかき消されて、もったいない気がしました。

 20年経っても、みんなそれぞれの癖とか、話し方とか、全然変わらないからおもしろい。だから一気に学生時代にタイムスリップしたみたいになって、まるでついこの間のことのように、昔の話がつぎからつぎへと・・・
 これから先、こんな友達を持つことはもうないだろうな。だから来れなかった友達にも、みんなにありがとう。