自然回帰?

     

 トリノの街の中心部。ある日曜日、一軒のバールかカジュアルなレストランかの店先にもうけられたスペース。

 ちょっとほほえましくて、そしてちょっと寂しかった。

 なんだろ?なんで寂しかったんだろ?

 ああ、やっぱりそうなのね、みたいな。都会で生きている人たちは、やっぱりムリしてたのね、みたいな。いや、何も見栄を張って、「私は都会派だから〜。」なんて、頑張る必要はないんだけどさ。でも、こんなスペースまで作ってくつろぐこともないんじゃないかな、と思って。それとも、それほどまでに、みんな疲れているの?

 ぜったい都会では住めない私は、こんなことする前に、ほど良く自然に接することができる暮らしを選ぶけどな。