お誕生日

 私事ながら、誕生日をむかえ、昨日で24歳になりました(お手数ですが、十の位と一の位の数字を入れ替えていただければと。)こんな私の誕生日を覚えておいてくれていて、お祝いメールや心のこもったプレゼントを贈ってくださった方、ありがとうございました。

 年の離れた夫からは、誕生日前日に、「41年間、早かっただろ。すーっごく早かっただろ。これからもっと早くなって、人生あっという間で。」と、言われました。もうこの年になれば、そんなことにはどこかで気がついていたのに、あらためて人生の先輩にそれを言われてしまうとすっごく焦ってきて、だけど具体的には何をどうしていいのか、これまでもきっとこれからもちっともわからなくて・・・とても重い言葉をいただいたと思っています。私の場合は、自分にできることよりも、できないことばかりがはっきりとわかってきて、そしてずっと先に、人生の終わりみたいなのが見え隠れしてきたのが、40代です。

 昨日は朝は銀行での用事につぶれ、その間にお腹の調子が悪くなり、腸のなかで大蛇が暴れまわり、結果、お昼過ぎに3回下痢。3時ごろから、夫と映画を見に行くことになっていたのだけれど、自分の腹具合に自信が持てず、「映画をやめて、好きなときにトイレに走れるレンタルビデオに変更してくれ。」と頼んでみたけれども、「なにそれ?」と一蹴され、やっぱり出かけることに。観に行ったのは、ずーっと前から観たかったこれ。↓

     

 ちょっと前に、カエサルのローマ?だったか、そんなタイトルの本を読んでから、ひそかに私のなかでは古代ローマがブームになっていた矢先、近くの星ヶ丘三越にある、三越映画劇場で、テルマエ・ロマエが上映されていることを知り、ぜひこの機会に観に行こうと決めたのだった。(ある意味、ぜんぜん関係ないですけど?)

 あれはどこで撮影したのだろう?チネチッタみたいなところには、あんな古代ローマの建物が再現されたセットがあるのかな?

 すっごくバカらしいところも含めて、とても愉しめた映画だった。だけど、浴槽の外で、日本の銭湯や温泉みたいに、身体の洗い場があって、そこにずらーっとならんで身体を洗ったりは、ぜったいローマ人はしないと思う、とか、プッチーニの E lucevan le stelle のアリアが、大雨の降る中で流れる場面はいかん、イタリア=オペラという図式だけではあまりにも安直すぎる、とか、上戸彩が読んでいた本がラテン語初級というわりには、古代ローマの人たちと会話がぺらぺらなのはどうじゃ?そもそもラテン語なんか、イタリア語とは違って難しすぎて、あんたにゃ歯が立たんだろっ!等々、場面によっては揚げ足をとりながら、ちょっと苛立ちつつ観たところもいっぱいあったが、ともかく無事に腹の大蛇もおさまってくれて、どうにか席を立たずに最後まで愉しめた。

 そんなわけで今、どこかの温泉とローマの遺跡めぐりに、とーっても行きたくなっているどうしようもない私だけれど、これからもどうぞよろしくね。