フルクルのリース教室

 12月に入りましたが、そう、今年はまだこれをやっていなかった。フルールクルールのリース教室。今日もご近所さんのお宅にお邪魔して、作ってきました。(いつもよそのお宅を使わせてもらって、甘えてばかりで、私、申し訳なく思っています。うちに夫さえ居なければ、というか居ない日に、ぜひうちでやれるように企画したいと思ってはいるのですが・・・)

 季節的にはクリスマスリースと思われるかもしれませんが、何度も作っているメンバーは、クリスマスのイメージで作ってしまうと飾れる期間が限定されることがわかっているので、今日ももっと先まで見越して、春らしい感じ、とか、自然な感じ、とか森の中の雰囲気とか、クリスマスにはけっしてとらわれず、それぞれのイメージで作っていきました。(事実、去年の今頃作ったリースですが、私、今日の今日までなんと一年間も(!)玄関に飾り続けました。ま、それはさすがにどうかと思いますけど。)

     

 いつものように、ハナイロ先生の用意してくださった造花や枝ものの中から、自分の作りたいイメージを探りながら材料を選んでいきます。この時間が実は一番楽しく、自分で思っていたのとは全然違った方向に向かってしまって、「あれ〜?!」となったりするんですけど、そんな意外性というか、思いがけない成り行きもまた、おおいに楽しみつつ。

 制作中の写真を撮りたかったのですが、逃げられてしまい(笑)

     

 ベースにする輪っかも何種類か用意されていて、それぞれ自宅の玄関スペースの広さやドアの大きさや色合いなどによって選びます。それから材料となるお花や枝もの、動物たちなどを選んで、それぞれのテーマ、イメージ、あるいはストーリーを、リースの形に作り上げていく感じ。何度やっても新鮮で、みなさん毎回違うものができて、楽しい作業です。

 それでは今日ご一緒した方のお作品を。


    

 とても上品な色合いで、やさしい雰囲気のリース。作られた方のお人柄が出ていると思います。結婚式にも使えそうな、とご自分でおっしゃっていました。先生のお話では、このグレーがかった(モーヴっていうのかな?)くすんだ淡いピンクが、お花の世界では今年流行だったのですって。


    

 お次は今日、初めてご一緒した方の作品。教室が始まってから、飛び入りで参加されたのですが、初めてなのに、迷ったりされてる様子がなく、さささっと作られている感じがして、すごいなあと思っていました。私は最初、もっとしどろもどろだったような。シカさんとどんぐりが、かわいらしい森のなかのイメージです。


    

 つづいてお向かいの奥様作。う〜ん、シカさんの様子がなんともほのぼのとしていい雰囲気ですねえ。前に作られたとき、リスを使われたのを私はよく覚えていて、この動物シリーズというのが、彼女の明るい性格にぴったりなんですよね。この作品のように、普通のリースの概念からもっと進んだ発想で作っていけるみたいなのが、フルクルのリース教室なのではないかと思います。

 普通でないというか、もはやリースというよりはアートなのが、次の方の作品。

      

 縦に大きいので、写真に収めるのが難しかったのが申し訳ないですが・・・土台に丸いベースを使わず、白い枝をベースにして、そこに花や葉を加えていくという、とても斬新で、私はぜったいこういう作品は作れません。すごいセンスが問われそうで・・・美大出の方ですので、そこのところはいっしょにしては失礼なのですが、いつも何歩も先を行っていらっしゃるような、そんな印象の作品を作られます。

 最後に私のリース。

     

 今、ブログに載せる写真を順番に見ていた夫が、なぜか私の作品を見たときだけ大ウケしたのが気になりますが。(帰ってすぐ、去年のリースを外して玄関に付け替えたのに、それには未だ気がついてない様子。なぜだ?)

 この秋、散歩途中に目にとまったのが菊の花でした。それも、ばあちゃんの作ってる畑の横っちょに、ほとんど手入れもされずに、ほかっとけば毎年咲いている、気が向けば仏様のお花にばあちゃんが摘んで帰るみたいな、全然お洒落でも素敵というわけでもない菊。今までは年寄りの花、仏壇にお供えする花みたいなイメージで、どちらかというと好きではなかった菊の花の色合いが、このあいだからふと、日本的なうつくしさだなあ、と気になり始め、何度か足を止めて眺めました。今日の材料のなかに菊の造花があって(今風に言うと、菊ではなくて、マムと呼ぶのでしょうが、あえて私は菊でいきたい。)、ぜひこれを使いたいと思いました。ぐるっとまわりに菊をくっつけて、なんだかかわいくなっちゃって照れくさいなあ、と思っていたら、先生が小さめの土台のベースをほどいて崩し、それを上から覆うようにまとってくれたらあら不思議!まったく雰囲気が変わって、ちょっとワイルドな感じになりました。ほんの思いつきでこんな手法を加えられるとは、いやはや素晴らしいセンス、脱帽です。

 というわけで、しばらくご近所の玄関先が、目新しく、明るくなりました。