冬の旅 〜鎌倉〜

 先日の旅、二日目は、横浜から鎌倉へ出かけました。鎌倉、私は初めてだったのです。って言うと、いろんな方から、「鎌倉って、修学旅行で行かなかった?」と訊かれるのですけれど、四国から鎌倉への修学旅行はなかったなあ。

 普段は私、名古屋市内に出ることもほとんどないくらい、どっぷり家の中の生活をしていますから、都会に出てきて電車を乗り継いだり、人ごみにもまれたりするのが、本当にこたえます。一方、夫は、「お金があったら東京に住みたい!」と言う人ですから、首都圏に来ると、水を得た魚のように楽しそうなのですけどね。

 まずは元気のあるうちに(!)鎌倉の大仏様を見に行っておこうということになり。江の電に乗り、長谷駅まで。江の電って、ホントに住宅が建っているギリギリのところを走るのですね。「琴電とおんなじー。」と私。(琴電って、香川県で唯一の私鉄、琴平電鉄。あの電車も、家が建ってるギリギリのところを走ってたのを、懐かしく思い出しました。)

     

 駅から歩いて、大仏様のいらっしゃる高徳院へ。

     

 冬の凛とした冷たい空気のなか、とても穏やかなお顔をされた大仏様はいらっしゃいました。お天気が良く、素晴らしい空のなかの大仏様は、じつに爽やかなお姿で、いっぺんで好きになりました。奈良の大仏様は何度か見たことがあるけれど、建物の中にあるのと、空の下にあるのとでは、ずいぶん解放感というか、印象が違うものです。ホントは昔、鎌倉の大仏様も大仏殿の中にいらっしゃったそうなのですが、大仏殿は津波で流されてしまったのですって。このあいだの震災のことがありますから、何だかすごーく恐ろしい出来事に思えてなりません・・・

     

 と、そんな津波の話から、「てことは海が近いのか?」という話になり、由比ヶ浜海岸まで歩いて行ってみることにしました。


     

 海を眺め、そろそろお昼か、という時刻になったので、海岸のすぐ目の前にあったカフェに入って、しらす丼をいただきました。海まで歩いてくる途中でも、しらす丼の看板を出しているお店が何軒かあって、気になっていたのです。

      

 生しらすと、釜揚げしらすの二種類が味わえる、さっぱりとした丼を美味しくいただきました。

 しらす丼のあとは、再び江の電で鎌倉駅まで戻り、鶴岡八幡宮へ。


      


 ここも明日の元旦は、ものすごい人出になるのでしょうね。私たちが行った日は、夫いわく、とても人が少なくて静かだったそうで、のんびり参道を散策しながらの参拝でした。
 2010年に倒れてしまった、御神木である大きな銀杏の木は今はこんな姿ですが、頑張ってます。

      


      

 小町通りを歩き、ちょっと疲れたので、本に載っていたイワタコーヒーさんというお店が見つかりましたから、そこで一休みすることに。

 ちょうど3時ごろだったからか、店内はお客さんがいっぱいで、入ってすぐにお店の人がいらっしゃって、いきなり「今日はホットケーキをお召し上がりになりますか?」と訊いてきたので「はあ?」と一瞬何のことかわからなかったのですが、たしか本にもここのホットケーキが載っていたのを思い出し、ひとつ注文。席に着く前に注文を済ませるのは、こちらのホットケーキ、20分から30分かけて焼くからなのですって。その後案内された席は、一番奥のテラス席で、何とも素敵な手入れの行き届いたお庭が見渡せる、私的にはおそらくこのお店の一番いいお席に座ることができました。

      

      

 で、人気メニューであるらしいホットケーキは、3センチくらいあろうかと思われる堂々とした分厚さで、2枚重ね。夫と半分こしていただきました。

      

 鎌倉散策はここで終えたのですが、鎌倉は神社、仏閣が大変多く、街の風情がとてもいいところだなあと、とても気に入りました。住んでいらっしゃる人も、品の良いセレブな雰囲気を醸し出していて、すごく憧れる街。またゆっくり滞在してみたいものです。




      

 そし今日。晦日の午後は、ぐちゃぐちゃごちゃごちゃのキッチンにて、おせちらしきものを作ろうと奮闘。いったいここはいつ掃除するんだろう?と思いながら。

 今年も最後まで旅の話にお付き合いくださいまして、そしてこの年も気まぐれなへっぽこブログを訪問してくださいまして、皆さま本当にありがとうございました。

 暮れゆく2012年に感謝をしつつ、新しい年もどうかお互い元気で過ごせますようにと、祈りながら。

 さ、これから年越しうどんだ。

 皆様も、どうぞ良い年越しを。