ひなまつり、でした。

      

 昨日はおひなまつりでした。と言っても我が家では何もお祝いはしませんが・・・

 写真は、私のお雛様です。一月末に帰省した折、お内裏様とお雛様だけでも持って帰ろうと思って、実家で出して飾ってみたところをパチリ。四十年以上経っているわりにはどこにも傷みがなく、とてもうつくしいお雛様。母がずーっと大切に仕舞っておいてくれていたことを想うと、それだけでじんと来ます。

 私が子供の頃の時代の流行りだったのでしょうか、今のようなこじんまりとしたお雛様ではなくて、私のこのお雛様と同様、お友達のおうちに遊びに行って見せてもらったお雛様も、豪華七段飾りでありました。でもお雛様のお顔は、自分のが一番いい、とひそかに思っていた、当時から自画自賛系の私です(笑)赤い毛氈が敷き詰められたひな壇には、雄雛、雌雛をはじめ、三人官女に五人囃子はもちろんのこと、何やらお付の人々もずらり、お嫁入りの家具や道具もそりゃあいろんな種類のものがわんさとありまして、「説明書を見ながらでないと飾れない。」といつも母がこぼしていました。思い返せば、私は豪華七段飾りも当然、親が苦労してひな壇を組み立てて飾ってくれるのも当然、七段飾りの隅に母が買っておいてくれたひなあられを私がすぐに失敬してしまうので、次のひなあられの補充を母がしてくれるのもまた当然、と、昔からとんでもない娘でありました。

 とてもあの七段飾り全部を今の家に持って帰るのはムリなので、(あれ、やっぱり昔の田舎のだだっぴろい家だったから飾れたのです。)一番上の段のお内裏様とお雛様だけ持って帰ることにしました。ちょうどぎっくり腰をやったところで、小さなショルダーバッグを肩にかけ、あとは紙袋にお内裏様とお雛様を入れて、大事に、しかしぷらぷらと帰ってまいりました。

 このお内裏様とお雛様だけで、我が家の玄関はもはやめいっぱい・・・それを見て、「いかんせん、親の期待が大きすぎた・・・」とは夫の言葉であります。

 さあ、今日中にはお雛様を片付けましょう。もう一回お嫁に行けるように(爆)