新装開店

      

 ミラノの斜塔・・・ではなくて、ドゥオーモ。なんでこんなに斜めって撮ったのか、自分でもよくわからん。

 はあ、泥棒騒動について。落ち着いてるっちゃあ落ち着いてるのでいいのですが、あのあと1、2日経ってすぐに、ポストのなかに防犯カメラのチラシが入ってました。これまでに防犯カメラの宣伝とかセールスなんて、一度も来たことがないんですよ。なのに、みんなが疑心暗鬼になっているこのタイミングに、防犯カメラ付けませんか、というチラシ。単なる偶然でしょうか?上手く出来すぎてやしれませんか?この付近に被害があったということを知っている誰かが、防犯カメラの会社に教えてやしませんか?と、みんな考えてしまって、不安に思っているのです。で、泥棒と防犯カメラの会社が結託している、と疑っている人たちもいるんですけど、どこかとどこかがつながっていると睨むなら、私は断然、警察が怪しい、と。もしそうなら、日本も終わりですけどね。なのでやっぱり偶然、ということで片づけます。

 さて、気分を変えて、春の旅。

 昨年の夏にミラノに行って一番残念だったこと。激安ピッツァのスポンティーニへ、いつものとおり足を運んだというのに、なんと改装中で閉まっていたのです。スポンティーニのないミラノなんて・・・ミラノに来た意味がありません。(←大袈裟。)がっかりして帰りました。そのあと、代わりのお昼を食べるお店がなかなか見つからなくて、暑いコルソ・ブエノスアイレスをほっつき歩き、ランチ難民となった私たちでした。

 先日のミラノでの大きな目的のひとつは、新しくなったスポンティーニでピッツァを食べる!ああ、お店もどんな風に変わったのかなあ・・・

     

 壁も真っ白くきれいに塗りなおされており、清潔感漂います。ちょっとモダンになった?それにしてもスポンティーニ、1953年創業かあ。

     

     

 テーブルも椅子も、デザインは昔のままですが、どこか新しくなった印象。(気のせいか?)お店に来ているお客さんの層は、ぜんぜん変わってない感じ。

 そしてお目当てのピッツァは・・・

     

 ど、ど〜ん!ぶ厚い生地に、トマトとモッツァレッラたっぷり。オレガノとアンチョビの塩味がアクセント。写真がノーマル、もう一つ大盛り(写真のノーマルの1.5倍)と、注文は2種類。確かラザーニアもメニューにあったと思うのですが、これまでに食べている人を見かけたことがありません。

 お味も前と変わらず・・・と言いたいところだけれど、正直申し上げて、少々落ちたような気がする。たぶん、お店がきれいになりすぎちゃったのではないかと思う。こういう庶民的なお店は、汚さも味のうち、と私は思うのだけど。例えばラーメン屋さんなんか、油の汚れや匂いが染みついたようなお店でなければ、美味しく感じないではないですか?

     

 いつも陽気で、そしてものすごい勢いで働いているおじさんは以前のまま。このおじさん、空席待ちをしているお客さんがいる中、ピッツァを平らげたあと席に座ったまま、まったりしていると、「さあ、そろそろスポンティーニにご挨拶して帰ってくださいよ〜。」と、大声で、食べたらさっさと帰れコールをかけて来ます(笑)