メルヘン夏旅

     

 昨日は名古屋駅で、今年のメルヘン旅行の打ち合わせ。

 何年前か忘れてしまったけれども、記念すべき(?)第一回が箱根の旅、そのあと、「そうだ。京都へ行こう。」ということで2年続けて京都へ、昨年は春の三重県榊原温泉&お伊勢参り(←この回はプチ同窓会も兼ねていました。)、秋の掛川ヤマハつま恋リゾート音楽合宿、そして2013年夏は伊豆の修善寺温泉に決まり。おバカ珍道中メルヘンの旅も、数えてみれば、今度でまさかのVol.6をむかえます。

 打ち合わせの前に、まずは腹ごしらえということで、地下街のお店を物色。みんなあれこれ迷いはじめてしまって、エビふりゃーにするか、まぐろにするか、すったもんだがあったけれども、結局写真の、サラリーマンのおっさんで一杯の飯屋でがっつり定食を。(段々と、おっさんたちと自然に同化してゆくおばさんたち。)

 ま、打ち合わせと言っても、当日のお天気次第で訪問先は変わるしね〜、という、何ともざっくりな感じの話し合いで、旅の話は早々に切り上げられ、あとはお楽しみの雑談へ。

 メルヘンのもりちゃんは、先月、マンションから庭付き一戸建てへ、お引越ししていた。それで、話題は庭の植栽にうつる。

 もりちゃんは、持っていた紙の裏に、私にはまったく意味不明の絵を描きながら、庭の見取り図や、どこにどんなものが植わっているかを説明してくれる。「玄関出たところにさ〜、なんかぼわぼわ〜っと植わってる植物があって、」と言いながら、しゃーっしゃーっと、草みたいな絵を描き、「あれ、何の植物だろう?」と訊かれても、その場に居た私もちかちゃんも、何も答えてはあげられない。

 前の住人が庭の手入れを怠っていたらしく、草もたくさん生えていて、けっこう荒れていたらしい。「玄関出たところのぼわぼわ〜っ」としたヤツとは別の、すでに庭に植わっている木も車のドアの開け閉めに邪魔になっているらしいし、その周りのどうしても「和」の雰囲気をかもしだしてしまうツツジも、彼女は気に入らないらしい。が、何をどうしたら良いのか、まったく庭のことや植物のことはわからないので、相談に乗ってほしいということだった。

 だから伊豆の旅行の帰りに、ちかちゃんと私は彼女のおうちでもう一泊し、庭作りを手伝ってもらえないだろうか、というなかなか斬新な申し出があった。何を買って良いかわからないので、苗やら道具やら、ホームセンターへの買い出しも一緒に行ってほしいそうだ。

 一方、広大な敷地に建つお宅に住むちかちゃんは、何でも自然な姿に育つワイルドガーデンを目指しているのに、几帳面な性格のご主人は、ちょろっと出てきたハーブなどを根こそぎ抜きたがるきっちりガーデン派の方のようで、庭のことになると夫婦でバトルが絶えないらしい。

 我が家は庭については(他についてもか?)、私の好きなようにやっている、といえば聞こえはいいが、夫はまったく植物に関してのセンスも知識も持ち合わさず、さらに協力する気もほとんどないので、自力で頑張ってきたが、いよいよ腰を悪くしてしまってからは、もうこれまでに植わっている植物で満足するようにし、植え替え作業なども最低限に抑えるようにしている。人のお宅の庭に口出しできるほどの知識も持ってはいない。

 「お隣のお庭が、ほんとにお洒落で素敵で。」と、すでに「借景」という方向へ逃げようとしているかに見えたもりちゃんには、新居に移られたのを機に、ぜひ庭作りを愉しんでもらいたいと思っている。